韓国で社会問題 7年間の「雑用強要」を告白したバドミントン金メダルのアン・セヨン 公の場に

AI要約

パリオリンピック金メダリストの安洗塋が、帰国後に改善策を要求するコメントをし、物議を醸す。

アン・セヨンは7年間代表合宿で雑務を押しつけられたことを告白し、スポーツ界の問題を浮き彫りにした。

彼女は怪我の治療期間中は代表活動を休止することを表明し、バドミントン協会と選手の関係改善を求めている。

 韓国スポーツ界で、話題の中心にいるパリオリンピック(五輪)バドミントン女子シングルス金メダルの安洗塋(アン・セヨン、22、韓国)が帰国から15日、いよいよ公の場に立つ。22日にソウル市内で開かれる「パリオリンピック選手団激励晩餐会」に出席する予定だ。韓国各メディアが同日、一斉に報じた。

 アン・セヨンは5日、金メダルを獲得した後、喜びのコメントではなく「選手をもっと大事にしてほしい。7年間の怒りや悲しみ、もちろん歓喜も含めて、すべてのものを吐き出した」など、韓国バドミントン界へ、改善策を要求した。

 のちに、中学3年から代表に入り、以降7年間、代表合宿時に先輩たちの部屋の掃除や洗濯、ラケットの修理など、雑務を押しつけられたことが明らかになった。

 韓国スポーツ界のスター選手の告白に、大統領府が反応し、スポーツ界を管轄する文化体育観光部と大韓体育会が衝突した。社会問題にまで発展したが、アン・セヨンはこれまで沈黙を保ったままだった。「足首とひざのケガが治るまで、代表活動や国際大会出場はしない」と発表しただけ。

 16日には自身のSNSで「私が望むことは、良い悪いを争うのではない。文体部(政府)と体育会に望むのは、バドミントン協会と選手が円滑に意思統率ができているか、選手の声にも耳を貸してほしいということです」とつづっている。