エイシンヒカリ産駒JRA重賞初Vへ “快速馬”の仔が名手を背にキーンランドC参戦

AI要約

エイシンスポッターが重賞初制覇を狙う息子として、父であるエイシンヒカリの悲願もかかった大一戦。エイシンスポッターは昨年のスプリンターズSでの活躍もあり、末脚の持ち主として期待される。父の31頭の産駒のうち、重賞戦績は芳しくなく、エイシンヒカリにとっても重要なレースになる。鞍上のマジックマン・モレイラ騎手を迎えて、大一気の差し切りを期待したい。

父のエイシンヒカリは中距離の逃げ馬だったが、エイシンスポッターは短距離の追い込みで注目を集める。これまでの成績では勝ちきれなかった壁を乗り越え、初のJRA重賞制覇を成し遂げることは可能性が高い。エイシンヒカリの悲願の達成に向けて、エイシンスポッターの活躍が注目を集める。

エイシンスポッターの活躍を通じて、父との繋がりを感じさせる一戦となる。エイシンヒカリの血統を持つエイシンスポッターが重要な一歩を踏み出す姿が期待される。

エイシンヒカリ産駒JRA重賞初Vへ “快速馬”の仔が名手を背にキーンランドC参戦

 今度こそ父に初タイトルを届けるか。エイシンヒカリ産駒のエイシンスポッター(牡5、栗東・吉村圭司厩舎)が、キーンランドカップ(3歳上・GIII・芝1200m)で重賞初制覇を狙う。

 エイシンスポッターは父エイシンヒカリ、母マーゼリン、母の父Baratheaの血統。ここまで21戦6勝。昨春の鞍馬Sでオープン初制覇。その後は差し届かずのレースが続いていたが、前々走の安土城Sで約1年ぶりの勝利を手にした。重賞に限れば7戦して昨年のオーシャンSの3着が最高着順。見えない壁に跳ね返され続けているが、昨年のスプリンターズSでもメンバー中2位の上がり3Fをマークしたように、末脚は一級品。展開が味方すれば上位争いはもちろん、突き抜けるシーンまであっても不思議ない。

 父のエイシンヒカリにとっても、産駒のJRA重賞制覇は悲願だ。これまで延べ31頭が出走し、21年のローズSのエイシンヒテン、23年のデイリー杯2歳Sのエンヤラヴフェイスで2回ある2着が最高着順。3着と4着も2回ずつあるが、あと一歩で戴冠に手が届いていない。

 中距離の逃げ馬だった父とは180度違い、短距離の追い込みで鳴らす孝行息子が吉報を届けることができるか。鞍上はマジックマン・モレイラ騎手だから心強い限り。これまでの鬱憤を晴らす、大外一気の差し切りを期待したい。