【札幌記念】ノースブリッジ、早め先頭から重賞3勝目 岩田康騎手「初めて完璧なレースができた」

AI要約

ノースブリッジが札幌記念で重賞3勝目を達成し、香港カップを目標にすることを宣言。

岩田康誠騎手と奥村武調教師がノースブリッジの成長と今後の活躍に期待を寄せる。

ノースブリッジは父モーリス、母アメージングムーン、母の父アドマイヤムーンという血統を持つ、北海道新冠町・村田牧場の生産馬。

【札幌記念】ノースブリッジ、早め先頭から重賞3勝目 岩田康騎手「初めて完璧なレースができた」

岩田康誠(50)=栗・フリー=騎乗で5番人気のノースブリッジが道中2番手から早めに先頭に立って押し切り、重賞3勝目を飾った。今後は香港カップ(12月8日、シャティン、GⅠ、芝2000メートル)を最大目標に据える。連覇を狙った1番人気のプログノーシスは出遅れが響いて4着に敗れた。なお、ボッケリーニは右後肢跛行のため競走除外となった。

6歳でも進化は止まらない。今年カタール、香港と海外遠征を経験したノースブリッジが、その成果を北の大地で発揮した。2番手追走から早めに動いて直線入り口で先頭に立つと、後続を一気に引き離す。2着ジオグリフに1馬身3/4差をつけてゴールに飛び込み、岩田康騎手は歓喜のガッツポーズをつくった。

「今までやってきたことや海外遠征、いろんなことがきょうの走りにつながった。いつもいくらか前半に力んで体力が削られるところがあったけど、初めて完璧なレースができた」

スタートして最初のコーナーまでにぴたりと折り合えた。だからこそ「3コーナー過ぎに仕掛けて、この馬の素晴らしい瞬発力を出せた」と主戦は完勝劇を振り返る。奥村武調教師も「1回緩めて、立ち上げるたびに良くなる。それがまだ止まっていない。まだもうひとつ、ふたつ良くなると思う」と、重賞3勝目を挙げた看板馬の成長力に目を見張った。

秋は香港カップが大目標。「(不振だった)去年(の秋)と違うところを見せられたら」。穏やかな陽気の札幌で、鞍上はノースとのさらなる活躍を誓った。(板津雄志)

■ノースブリッジ 父モーリス、母アメージングムーン、母の父アドマイヤムーン。鹿毛の牡6歳。美浦・奥村武厩舎所属。北海道新冠町・村田牧場の生産馬。馬主は井山登氏。戦績18戦7勝(うち海外2戦0勝)。獲得賞金3億2425万8400円(うち海外7950万2400円)。重賞は2022年GⅢエプソムC、23年GⅡアメリカジョッキークラブCに次いで3勝目。札幌記念は岩田康誠騎手、奥村武調教師ともに初勝利。馬名は「北+橋。人名より」。