大苦戦の予感…。24/25プレミアリーグ順位予想17位。監督は優秀も…。補強が遅い、このままではギリギリ

AI要約

ウォルバーハンプトンが17位に予想される理由として、監督のガリー・オニールの手腕や移籍市場の不満が挙げられる。

オニール監督は選手との距離感が近く、熱心な指導力を持つが、移籍市場で主力選手を失ったことが課題となっている。

しかし、ウルブスは選手獲得に収益を活用し、最終順位は獲得選手次第で大きく変動する可能性がある。

大苦戦の予感…。24/25プレミアリーグ順位予想17位。監督は優秀も…。補強が遅い、このままではギリギリ

 現地時間8月16日に2024/25シーズンのイングランド・プレミアリーグが開幕した。昨季も最終盤までハイレベルな戦いが繰り広げられたが、果たして今季はどのような結末となるだろうか。今回は、24/25シーズンのプレミアリーグの最終順位を予想する(※情報は8月16日時点)(文:安洋一郎)。

17位:ウォルバーハンプトン

監督:ガリー・オニール(2年目)

23/24リーグ戦成績:13勝7分18敗(14位)

 17位には、ウォルバーハンプトン(以下ウルブス)を予想した。

 残留圏内の17位と予想したのには理由があり、今月クラブと契約延長したばかりのガリー・オニール監督がいる限りは、少なくとも残留はするだろうと考えている。彼は2022/23シーズンに開幕直後に崩壊していたボーンマスを残留に導いた実績があり、モチベーターとして非常に優秀なことで知られている。

 彼は最近まで現役だったこともあるのか、選手との距離感が近く、トレーニングにも参加し、練習後には選手たちと一緒に走る。印象的なのが昨年12月にマリオ・レミナの父が亡くなった際の手厚いサポートで、選手たちに「この監督のためなら戦える」と思わせてくれる人物だ。タイプ的には前リバプール監督のユルゲン・クロップと似ているかもしれない。

 しかし、サポーターからすると、今夏の移籍市場の動向には不満があるだろう。昨季プレミアリーグでフルタイム出場を果たした主将のマックス・キルマンをウェストハムに、怪我さえなければトップクラスのウインガーであるペドロ・ネトをチェルシーに売却。セルタ・デ・ビーゴからヨルゲン・ストランド・ラーセンを獲得したが、退団した選手たちの穴を埋めることができるような選手たちは獲得することができていない。

 ただ、それでも移籍市場閉幕までには何人かの選手を獲得するだろう。移籍市場が閉まるギリギリでの獲得はウルブスにとって風物詩となりつつあり、8月31日と9月1日に選手を獲得した例が、2022年夏と2023年夏の移籍市場だけで6例もある。

 そういった前例を踏まえれば、開幕時点でのメンバーが今シーズンの中で最も弱く、ここからの戦力アップが濃厚な状況を考慮すると、現時点で最も伸びしろがあるチームとも捉えることもできる。実際にキルマンとネトの売却で多額の収益を得ており、それを新戦力獲得に使うことになるだろう。獲得した選手次第では、最終順位の予想が17位から大幅にアップするかもしれない。