楽天・早川隆久、自己最多に並ぶ9勝目 未体験ゾーンの2桁勝利に王手

AI要約

楽天・早川隆久投手が好投し、自己最多に並ぶ9勝目を挙げた。

ピンチもしのぎ、2連勝を決めたチームに期待が寄せられている。

体調管理にも苦労しながら、未体験の2桁勝利に向け奮闘する姿勢が評価されている。

(パ・リーグ、楽天3-0ソフトバンク、19回戦、ソフトバンク11勝8敗、20日、楽天モバ)楽天・早川隆久投手(26)が先発し、6回7安打無失点、6奪三振で、新人だった2021年の自己最多に並ぶ9勝目を挙げた。

「勝利数はまだ通過点なので、自分の役割をしっかり果たしてチームの勝利に貢献したい」

最大のピンチは、2-0の三回2死満塁。4番・山川を134キロのチェンジアップで空振り三振に。くしくも、7月30日に山川に被弾した決め球で借りを返し、グラブをたたいてほえた。

完封勝利を収めた13日のオリックス戦から計15イニング無失点。最速147キロ、82球。「直球を相手にいいイメージで印象づけられて、後半は変化球も生きた」。満員御礼の観衆2万5872人の前で、好投手・モイネロに投げ勝った。

酷暑の正念場を迎え、体重は7キロ減り77キロ台後半で何とか踏みとどまっている。「練習量を考えなくてはいけない。本当に太りたい」と吐露していた。

左腕の好投でチームは2連勝。今江監督は「まだまだ全然エースではない」とさらなる奮起を促した。チームの勝ち頭が、未体験ゾーンの2桁勝利に王手をかけた。(広岡浩二)