【札幌記念】ノースブリッジ重賞3勝目へ 札幌芝コースで軽快な動き

AI要約

札幌記念の追い切りが行われ、ノースブリッジとボッケリーニが好調であることが確認された。

ノースブリッジは絶好調で、海外遠征経験も活かしてさらなる飛躍を目指す様子。

ノースブリッジとプログノーシスの対戦で、勝利を目指す意欲が高まっている。

【札幌記念】ノースブリッジ重賞3勝目へ 札幌芝コースで軽快な動き

札幌記念の追い切りが15日、札幌競馬場で行われた。春はカタール、香港と転戦したノースブリッジは、岩田康誠騎手を背に芝コースで軽快な動きを披露。重賞3勝目に向けて万全の態勢だ。8歳馬ボッケリーニもキビキビとした動きを見せ状態の良さをアピールした。

エネルギーはレースまで温存。ノースブリッジが静かに札幌の芝コースを駆けた。3ハロン42秒2、1ハロン12秒8のごく軽い内容だったが、火曜、水曜の調教で見せていた気負いは全くなく、岩田康騎手を背に一糸乱れぬ走り。残り100メートルあたりで鞍上が抑えていた手綱を少し緩めただけで、スッとストライドを伸ばしたように反応も上々だ。

「日曜に札幌に移動してきて、火・水で(気持ちの)ガス抜きしての木曜追い。本当に馬は落ち着いていたし、先週(の美浦で)けっこうやっているので軽く流す程度。先週気になった息遣いの苦しさも、きょうは全然なかった。心身ともにいい状態に整ったと思う」

主戦が満足げに語った。カタール、香港でのレースを経験した6歳の相棒に確かな成長を感じており、「今までは直線で伸ばしたらフォームがバラバラになっていたけど、それが先週の追い切りでは改善できていた。海外遠征の経験がやっぱり大きいと思う」とうなずく。

昨春の大阪杯(8着)で関西に遠征したときですら環境の変化でくたっとしていた馬が、前走の香港GⅠ・クイーンエリザベスⅡCでは香港最強馬ロマンチックウォリアー、そしてプログノーシスに続く3着に入るほどたくましくなった。鞍上は「香港で強い相手と戦ったことで、もうひとつ強くなれれば」と今回への期待を込める。

同期で前年覇者のプログノーシスとの対戦成績は2戦2敗だが、「なかなか大きな壁だけど、いつか逆転したい、負けたくないという気持ちでやっている」と奥村武調教師。岩田康騎手も「GⅢ、GⅡは取ってきた。あとはもうひとつ上のタイトルだね。そこを狙うために、ここでいい走りをしたい」と静かに闘志を燃やす。

6歳でも成長の真っただ中。さらなる飛躍へ、ノースブリッジが北のビッグレース制圧に出る。(板津雄志)