ソフトバンク東浜巨ウエスタンで6回2安打無失点「状態は上がっている」現実受け止め貪欲に後輩からも盗む
ソフトバンクの東浜巨投手が、6回2安打無失点の力投を見せる。
東浜は球のキレがいいと評価され、状態の上昇を実感している。
東浜は1軍復帰を目指し、後輩たちから学びながら準備を続けている。
◆ウエスタン・リーグ ソフトバンク5―2阪神(17日、タマスタ筑後)
ソフトバンクの東浜巨投手(34)が先発し、6回2安打無失点の力投を見せた。「登板を重ねるごとに状態は上がっている。課題はまだあるにしろ、しっかりステップを踏めている」と手応えを口にした。
初回は2三振を含む三者凡退。2回は井上広大に真っすぐを右翼へはじき返されフェンス直撃の二塁打を許したが後続は断った。5回まで毎回の7奪三振。6回は先頭打者に安打を許したが、きっちり遊ゴロ併殺に打ち取った。「真っすぐは良かったし、追い込んでからの決め球でしっかり三振が取れた」と振り返った。
松山秀明2軍監督は「球のキレがいい。今年2軍では一番いい感じのボールは投げている」とたたえた。
80球で降板。松山2軍監督は、タマスタ筑後であった3日の広島戦で、東浜が78球で右脚をつったことから「暑い中、僕の方から無理するなと。本人はいけると言ったけど、投げるのはやめてもらいました。状態は本当にいいので、それを今度はキープしていくことの方が大事なので」と説明した。
今季は1軍で10試合に登板し、3勝2敗、防御率3・12。7月10日のオリックス戦に先発したが、2回2失点で降板。翌11日に出場選手登録を抹消された。
一緒に汗を流す後輩たちの練習を、どういう意図でやっているのかなど興味を持って見つめてもいる。「ここにいる現実をしっかり自分で受け止めることが大事。現役である以上は、常に1軍に出続けることを目標にしている。そのために足りないものを貪欲に後輩からでも盗んでいこうと」。
1軍の戦いは結果だけを確認している。「映像を見ちゃうと、ちょっと悔しさも出てくる。なかなか難しい感情になったりするので。でも、しっかり戦況だけは見ている」と明かす。
状態が上がってきた手応えはある。「1軍に戻るため、与えられた場所で精いっぱいアピールするだけ。次に登板を言われたところで、100%の力で投げることを考えてやっていきたい」。最大限のパフォーマンスを出せるように、自身を磨き続ける。(浜口妙華)
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