ソフトバンク大野稼頭央がウエスタン初勝利 後輩左腕の快投にも自分のことに集中「自信を付けられた」

AI要約

ソフトバンクの2年目左腕、大野稼頭央投手(20)がウエスタン・リーグで初勝利を挙げた。充実した投球を見せ、次回につながる自信を得たとコメントした。

大野稼頭央投手は、緩急を使い分けながら5奪三振を記録し、140キロ台の真っすぐや90キロ台のカーブを活用して要所を抑えた。変化球を磨きながら次の試合に向けて気持ちを高めている。

若手左腕投手として期待される大野稼頭央投手は、周囲の声援を受けながらも自分の投球に集中し、試合ごとに成長していく決意を示した。

ソフトバンク大野稼頭央がウエスタン初勝利 後輩左腕の快投にも自分のことに集中「自信を付けられた」

 ◆ウエスタン・リーグ ソフトバンク15―6阪神(16日、タマスタ筑後)

 ソフトバンクの2年目左腕、大野稼頭央投手(20)が先発し、6回8安打5失点(自責点2)でウエスタン初勝利を果たした。「これからにつながる1勝」と喜んだ。

 ウエスタン・リーグでの登板は3回目。初回は三者凡退。2回無死一塁ではノイジーを三ゴロ併殺に打ち取った。その後、連続安打を許したが、坂本誠志郎を一飛に仕留めた。「先に点をやらないことを意識していた。ゾーン勝負で投げていた」と振り返った。

 4回は井上広大に左越えのソロ本塁打を浴びた。「あのコース(内角)のスライダーを拾われたのでびっくりした。一ついい経験になった」。5回には失策や4本の長短打などで4失点。それでも、140キロ台の真っすぐと90キロ台のカーブの緩急を有効に使い、要所を抑えて5奪三振。今季最多90球の力投。「まだいけたけど、小笠原(2軍投手)コーチから『次に取っておこう』と言われた」と語った。

 15日の中日戦(タマスタ筑後)では、ドラフト1位ルーキーの前田悠伍が7回2/3、103球で無失点に抑えた。同じ左腕で学年も一つ下。大野は周囲から「悠伍に続いて、おまえも(白星)だ」と声をかけられた。それでも「自分のことに集中して投げようと思った」とうなずいた。

 「一つ自信を付けられた試合になった。失点をなるべく減らしてやっていきたい」。自身を見つめながら一歩ずつ、鹿児島県奄美出身の左腕が階段を上っていく。(浜口妙華)

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