中上貴晶、問題解消せずトップスピードも伸び悩む「思うようにマシンを止められない」/MotoGP第11戦オーストリアGP 初日

AI要約

中上貴晶がオーストリアGP MotoGPクラス初日のセッションで苦戦し、フロントタイヤの問題に悩まされる

午前のセッションでは19番手、午後は22番手で終えるも、自己ベストを更新するものの厳しい状況が続く

ホンダ勢の中でスピードやマシンのポテンシャルで劣る中上は、引き続き課題を解消するために努力

中上貴晶、問題解消せずトップスピードも伸び悩む「思うようにマシンを止められない」/MotoGP第11戦オーストリアGP 初日

 8月16日、2024年MotoGP第11戦オーストリアGP MotoGPクラス 初日のセッションがレッドブル・リンクで行われた。中上貴晶(LCRホンダ・イデミツ)はプラクティスを22番手で終えている。

 直近2戦の決勝レースにおいて、連続でポイントを獲得している中上は、今大会もポイント獲得を目標に初日から入念に準備を進めていた。午前のフリー走行1回目では、ソフト/ミディアムに加えて終盤にはフロントタイヤのみミディアムタイヤを新品に履き替え、計3本のタイヤを使用。

 中盤頃に1分30秒839をマークするも、以降はタイムが伸び悩んだ。ホンダ勢のジョアン・ミル(レプソル・ホンダ・チーム)とヨハン・ザルコ(カストロール・ホンダLCR)がトップから1秒以内に入れているのに対し、中上はトップから1.185秒差。19番手で終える結果となった。

 続く午後のプラクティスでは、序盤から自己ベストを一気に更新する1分30秒662をマークする。以降も計6本の新品タイヤを使用してタイムアップを図るものの、ラップタイムキャンセルもあり、終盤まで自己ベストを更新できていない状態だった。

 最終盤にラストアタックに臨むと、自己ベストを0.241秒更新することに成功。しかし、最終的に1分30秒421の22番手という結果となった。このセッションにおけるトップスピードを見ても、全体の2番目に遅い306.3km/hしか出ておらず、依然としてマシンのポテンシャルも厳しい状況にあることが伺える。

 今大会はホンダのフル参戦ライダー4名に新しい共通アイテムが投入されており、マシンの開発を進めているという。中上は課題としているフロントにおけるフィーリングの欠如が解消せず、初日は厳しい状況となった。しかし、今大会も現状況での最善を尽くせるように引き続きハードワークに取り組み、土曜日の予選とスプリントに向けて準備を進めていく。

■LCRホンダ・イデミツ

中上貴晶(FP1:19番手、プラクティス:22番手)

「午前も午後も苦労し、タフな一日でした。思うようにマシンを止めることができませんでした。現時点でフロントタイヤのフィーリングが問題になっています。なので、今日はミスをしないことと情報収集に重点を置いてライディングしました。明日は何ができるかを見ていきたいと思います」

[オートスポーツweb 2024年08月17日]