【甲子園】掛川西・石川大峨2三振、アルプスからの「励ましてくれる」“愛”の声に応えられず

AI要約

掛川西・石川大峨内野手が岡山学芸館との試合で敗れ、3打数2三振を記録。

アルプスの応援が石川への愛を示すが、石川は聞こえなかったと寂しがる。

落合奏吉外野手と石川は友人関係で、声を出すコツを伝授する。

【甲子園】掛川西・石川大峨2三振、アルプスからの「励ましてくれる」“愛”の声に応えられず

<ラストカレンダー~夏の終わり~ 掛川西・石川大峨内野手(2年)>

 <全国高校野球選手権:岡山学芸館2-0掛川西>◇2回戦◇15日◇甲子園

 石川への“愛”がかき消されるほどの大声援だった。1回戦に続きアルプスに後押しされての岡山学芸館戦で3打数2三振。試合も敗れ「3年生と一緒にもっと野球したかったです。それなのに力を発揮できずに本当に申し訳ないです」と声を落とした。

 1回戦でも話題になったアルプスの応援音量は最大で105デシベル(電車通過時のガード下以上)に達した。大歓声すぎて、逆に石川には「甲子園ではあまり聞こえなかったです」と寂しがる声がある。この夏は応援に専念する落合奏吉外野手(2年)だ。「県大会では本当にデカい声でスタンドから励ましてくれて。落ち着かせてくれる声です」。

 落合いわく「彼氏と彼女くらいいつも一緒にいる」と笑う185センチ超の2人。「頑張ってほしい」と声を張る。球場中に声を響かせるコツは「低く、遠く」。まるで低反発バット対策のようなことを言った。

 石川の次打席が近づく。右翼席最上段へ向かう記者へ、落合は「聞いといてください!」と高らかに宣言。三塁側アルプスから正面の右翼席へ飛ぶ全体声量は驚異の85デシベル(電車の線路脇以上)に及び、耳を澄ませば落合の野太い声も混じっている。選手もアルプスも出し切って負けた。「甲子園に帰って来るにふさわしいチームになりたいです」と石川。来年はもっと近くで明瞭な“愛”の声を。【金子真仁】