サヨナラ勝ちの早稲田実監督「頼もしいエースの誕生」 夏の甲子園

AI要約

早稲田実が延長十回タイブレークの末に鶴岡東を1-0でサヨナラ勝ちし、9年ぶりの3回戦進出を果たした。

和泉実監督はサヨナラ打を放った中村選手の成長を称賛し、相手投手の高い投球も評価した。

監督は選手たちの成長と厳しい戦いを勝ち上がってきた成果を認め、チームの強さを強調した。

サヨナラ勝ちの早稲田実監督「頼もしいエースの誕生」 夏の甲子園

 第106回全国高校野球選手権大会は第9日の15日、阪神甲子園球場(兵庫県西宮市)で2回戦があり、早稲田実(西東京)が鶴岡東(山形)に延長十回タイブレークの末に1―0でサヨナラ勝ちし、4強入りした第97回大会(2015年)以来、9年ぶりの3回戦進出を決めた。早稲田実・和泉実監督の試合後の主なコメントは次の通り。

 ◇早稲田実・和泉実監督

 このチームでこういう展開は1回もなかったからびっくりした。(サヨナラ打)の中村(心大)は足をつって代打も考えたが、集中していたので、彼にかけた。良い音だけ聞こえて(打球は)見えなくて、どこへ行ったかなと思ったら、みんながわーっと喜んでいた。頼もしいエースの誕生ですね。

 こんなに成長したと感じる中村は見たことがない。ピンチはあったが、高い集中力で腕を振ってくれた。中村は負けず嫌いなので、相手の桜井(椿稀)君の投球に触発されて、今日の投球ができたのだと思う。

 相手投手が社会人野球の選手と対戦していると感じるくらい上手な投球で、選手たちは自分の打撃をさせてもらえなかった。四球ももらえないし、途中まで本当にパーフェクト(無安打無得点)をくらってしまうのではないかと思ってしまうほど素晴らしかった。

 3、4点取られる想定だったし、完封は僕の中には最初からなかった。延長十回の攻撃前に選手たちに対して「1―0で勝つなんてやったことがないから、(できたら)このチームは、うんと強くなるよ」と話したら本当になった。1―0の完封、延長で勝つなんて一度も経験していないこと。甲子園でできたのは選手たちの成長なくしてはできない。西東京大会からずっと厳しい戦いを勝ち上がってきた成果だ。