パリ五輪出場の仏陸上選手 憎悪あおる投稿で資格停止処分に

AI要約

フランスの陸上短距離選手が憎悪をあおる投稿をしたため、資格停止処分を受けた。

投稿は後に削除され、選手は謝罪文を投稿し、最近の投稿を外しました。

フランス陸上競技連盟は選手全員に共和主義的価値観を尊重するよう呼びかけました。

パリ五輪出場の仏陸上選手 憎悪あおる投稿で資格停止処分に

【AFP=時事】パリ五輪に出場したフランスの陸上短距離選手、ムハマドアブダラ・コンタ(Muhammad Abdallah Kounta)が、ソーシャルメディアで憎悪をあおる投稿をしたとして、14日にフランス陸上競技連盟(FFA)から資格停止処分を受けた。

 アメリー・ウデアカステラ(Amelie Oudea-Castera)仏スポーツ相はX(旧ツイッター)で、FFAが「選手を資格停止にして、検察および連盟の懲罰委員会に連絡した」ことを自身に伝えてきたと投稿した。ウデアカステラ氏は、特にイスラエルを標的としたコンタの投稿は「衝撃的で、受け入れられない」と述べている。

 コンタの投稿は、その後削除されている。

 コンタは一度無効にしたXのアカウントを復活させて謝罪文を投稿し、「フランス人、イスラム教徒、誇り高い」と自己紹介した。

 パリ五輪では男子および混合の4×400メートルリレーに出場したコンタは「人々が私のツイートを掘り返し、一部を文脈から外して、私が反白人、反フランス、反ユダヤ主義などと評して面白がっていた」「不快な思いをされた方がいらっしゃったら心からおわびいたします。私は大量虐殺やあらゆる形の人種差別、不正義に反対しており、どれだけ祖国を愛しているかを証明する必要はないと思っています」と記した。

 FFAはAFPの取材に対し、コンタの件について具体的にはコメントをしなかったものの、「連盟はフランス代表の選手全員に対し、個人的意見の表明がフランスの陸上競技と代表チームの団結を決して危うくしてはならないこと、また共和主義的価値観を尊重しなければならないことを改めて注意する」と述べている。【翻訳編集】 AFPBB News