女子やり投金メダルの北口榛花。次の目標である70m、そして1年後の世界陸上東京は何色のやりで投げるのか?【パリ五輪陸上競技】

AI要約

パリ五輪陸上競技10日目の8月10日、女子やり投の北口榛花が65m80で、2位に2m近い差をつけて快勝した。北口は昨年の世界陸上ブダペストに続く金メダル。両大会での金メダル獲得は、男子ハンマー投の室伏広治に次いで史上2人目の快挙だった。

ずっと目標としてきたことを達成し、珍しく感じていたプレッシャーからも解放された。だが、すぐに次の目標が目の前に現れた。

「ずっと欲しかった世界陸上、オリンピックと金メダルを取ってもまだ満足できませんでした。次は70mを投げたい」

女子やり投金メダルの北口榛花。次の目標である70m、そして1年後の世界陸上東京は何色のやりで投げるのか?【パリ五輪陸上競技】

パリ五輪陸上競技10日目の8月10日、女子やり投の北口榛花(26、JAL)が65m80で、2位に2m近い差をつけて快勝した。北口は昨年の世界陸上ブダペストに続く金メダル。両大会での金メダル獲得は、男子ハンマー投の室伏広治(現スポーツ庁長官)に次いで史上2人目の快挙だった。

ずっと目標としてきたことを達成し、珍しく感じていたプレッシャーからも解放された。だが、すぐに次の目標が目の前に現れた。

「ずっと欲しかった世界陸上、オリンピックと金メダルを取ってもまだ満足できませんでした。次は70mを投げたい」

その70mを投げるためにいくつか種類のあるやりの、どれを選んで投げるかも今後は注目される。

■夢の中では70mを投げていた北口

これまでは最終6投目に勝負を決めてきたが、パリ五輪では1投目だった。65m80を投げ、そのまま逃げ切った。

「他の選手にプレッシャーをかけられるように1投目から絶対に行きたいと思って臨みました。最近助走スピードを速くしようとして、足踏みから助走に入るタイミングが少し早くなっていたんです。そこに昨日の夜か今朝くらいに気付いて、焦らずに助走ができました」

だが「1投目であれだけ投げられたらもうちょっと記録が欲しかった」と悔しさも吐露。「夢の中では70mを投げられていたのでちょっと悔しい部分もあります。また頑張って実現させたいです」。

北口が70mを投げたとき、やりの後尾の色にも注目したい。パリ五輪では6投ともオレンジ色のやりを投げていたが、その色が緑になっているかもしれないのだ。

北口は近年はずっと、オレンジ色の“ネメト製75m”のやりをメインに投げている。映像で確認できている範囲でも19年の66m00(北九州)、23年の67m04(ダイヤモンドリーグ・シレジア)と67m38(ダイヤモンドリーグ・ブリュッセル)と日本記録3大会は“オレンジのネメト”だった。昨年の世界陸上ブダペストと今回のパリ五輪、金メダル2大会もオレンジである。