将来の大化けは確実!投手歴1年で146キロを計測・井黒晃佑(北陸)は大学で155キロを目指す<高校野球ドットコム注目選手ファイル・ コム注>

AI要約

北陸の井黒 晃佑投手は急成長し、大型右腕として注目されている。

身長の伸びと投手転向により、最速146キロの速球を投げるパワーを持つ。

大学進学を目指し、155キロの投手になることを目標にしている。

将来の大化けは確実!投手歴1年で146キロを計測・井黒晃佑(北陸)は大学で155キロを目指す<高校野球ドットコム注目選手ファイル・ コム注>

 将来、大化けの可能性を持った大型右腕が甲子園に現れた。それが北陸の井黒 晃佑投手だ。186センチ76キロと恵まれた体格から最速146キロの速球、130キロ台前半のスライダーで翻弄する。投手歴はわずか1年。それまでは遊撃手として試合に出場していた選手だった。

 遊撃手のときは身長が170センチ台前半だったが、昨年の新チームスタート時に急激に身長が大きく伸びて180センチ台に。林孝臣監督は「身長が大きくなったので、遊撃手としての動きが鈍くなっていました。その分、ボールが速くなっていたので、投手に転向しましたが、これがハマりましたね」と転向のきっかけを明かす。林監督から体の使い方を学び、当初は130キロそこそこだったが、みるみると球速を伸ばし、約1年で最速146キロを計測するまでになった。

 投球フォームは非常に良い。ノーワインドアップから勢いよく左足を上げていきながら、右足の膝は少し曲げることでバランスを保つ。左足を大きく踏み出しながら、右足を強く蹴って、その勢いを使って力強く腕をふることで、常時140キロ台の速球を投げるパワーを身につけている。

 敗れた関東一戦では立ち上がりから常時140キロ~145キロの速球を投げ込み、その速球は角度があった。スライダー、カットボール、チェンジアップ、カーブといずれも精度が高く、総合力の高い投手だ。ただ、猛暑の影響で3回から130キロ台後半にガタッと落ちた。1試合通して140キロ台中盤を投げられるスタミナが身につけば、もっと打たれない投手になるだろう。

 試合後、井黒は大学進学にすることを明かし、目標を語った。

「今も身長が伸びてきているんです。その分、球速も伸びてくれば、大学では体作りもして、最終的には155キロを出せる投手になりたいです」

 林監督も「1年でこんなに伸びた投手はなかなかいません。大学でもっと伸びてくれることを期待しています」とエールを送った。

 高校2年秋から成長期が訪れた井黒のピークはこれからだろう。大学では大きく騒がれる投手になることを期待したい。

<井黒 晃佑 いぐろ・こうすけ>

右投げ右打ち 186センチ76キロ

三国ボーイズ出身

1年秋 二塁手としてベンチ入り

2年秋から投手に転向し、北信越大会に出場

3年春はベスト8

3年夏 福井大会 5試合登板し、22回を投げ、2失点の好投で優勝に貢献

趣味:音楽鑑賞