パリ五輪メダリスト66人が帰国会見 連覇の柔道阿部一二三「次は3連覇」28年ロスへ決意新た

AI要約

日本選手団がパリ五輪で歴史的な成功を収めた後、帰国会見を行い、次の目標として28年ロサンゼルス五輪に向けて意気込みを示した。

メダリストたちは今回の成績に喜びと感謝を表明し、4年後の大会に向けて新たな挑戦をする意思を示した。

各選手は個々の目標や挑戦を語り、今後も成長と成功を目指す決意を示している。

 日本を熱狂の渦に包んだアスリートたちが、早くも4年後へ決意を新たにした。

 パリ五輪でいずれも海外大会最多となる金20、計45個のメダルを獲得した日本選手団が14日、都内で帰国会見を行った。スケートボード男子ストリート金の堀米雄斗(25=三井住友DSアセットマネジメント)や柔道男子66キロ級を制した阿部一二三(パーク24)、体操男子3冠の岡慎之助(徳洲会)らメダリスト66人が出席。喜びや感謝を伝えるとともに28年ロサンゼルス大会へ意気込みを示した。

 3連覇を狙う堀米にとっては、拠点とするロスでの“地元開催”となる。「小さい頃から米国でプロになることを夢見て、全てをかけてきた。そんな場所で4年後にある。まずはチームに入れるように3年間やりたい」と力を込めた。かねて五輪4連覇を目標に掲げてきた阿部は「次は3連覇を目指したい。また4年後、日本選手団の一員としてロサンゼルスオリンピックに向けて頑張りたい」と引き締めた。

 雪辱に燃える者たちもいる。柔道男子100キロ超級の3位決定戦で敗れ、メダルを逃した斉藤立は「4年後にこの借りを必ず返す」と宣言。レスリング女子50キロ級銅の須崎優衣は「この銅メダルをロサンゼルス、(32年)ブリスベン五輪で金メダルに変えられるよう頑張りたい」と誓った。

 近代五種男子で日本勢初メダルの銀を獲得した佐藤大宗にとっては、新たな挑戦が待つ。ロス大会からは種目の1つの「馬術」が「障害物レース」に変更されることに「すごく悲しい」としつつも、「新たなステージ。自分自身もわくわくする」。それぞれの思いを胸に、ロスへ動き出す。【勝部晃多】

 ◆28年ロサンゼルス五輪 1932年、84年に続く3度目の夏季五輪として7月14~30日に開催される。持続可能性を重視し、この大会のための新たな恒久施設は建設せず、既存や仮設の施設を活用。選手村はカリフォルニア大ロサンゼルス校(UCLA)に置く。「スポーツパーク」と呼ぶ4つの会場群を設け、バスケットボールはNBAレイカーズなどの本拠地クリプト・ドットコム・アリーナでも実施。港湾都市ロングビーチや観光名所のサンタモニカも会場となる。パリ大会からブレイキンが除外され、近代五種の「馬術」が「障害物レース」に変更。追加競技として野球・ソフトボール、クリケット、ラクロス、フラッグフットボール、スカッシュが実施される。