「まじで一緒の形やったんですよ」鹿島戦の逆転弾を放った磐田MF古川陽介の脳裏に浮かんだイメージ「エコパは自分のなかで特別なスタジアム」

AI要約

ジュビロ磐田は鹿島アントラーズとの試合で逆転勝利を収めた。

古川陽介が89分の決勝弾を決めた。

古川は高校時代の経験を活かし、特別な思い出の地でのゴールを喜んでいる。

「まじで一緒の形やったんですよ」鹿島戦の逆転弾を放った磐田MF古川陽介の脳裏に浮かんだイメージ「エコパは自分のなかで特別なスタジアム」

 ジュビロ磐田は8月11日、J1第26節で鹿島アントラーズとエコパスタジアムで対戦し、1-2で逆転勝利を収めた。

 89分に値千金の決勝弾を決めたのが古川陽介だ。

 右サイドで得たスローインを鹿島の最終ライン裏で受けた植村洋斗がペナルティエリア内に進入しグラウンダーのクロスを供給。飛び込んだ渡邉りょうには合わなかったが、ファーサイドまで流れたボールに反応した古川が、左足でニアサイドを打ち抜いた。

「一瞬、折り返すか、ドリブルでもう1回仕掛けて、カットインするか迷ったんですけど、(ブロックに来た)濃野選手が、股を閉じる動きが見えたので、その瞬間(ニアサイドを)打ち抜けるなと。冷静に判断できました」

 

 力まず、落ち着いてシュートを決められたのは、日頃のトレーニングとともに、自身の経験も活かされたという。

「もちろんトレーニングもありますが、高校の時の記憶がちょっと蘇りました。まじで一緒の形やったんですよ」

 古川は静岡学園高時代に、エコパスタジアムで県予選を戦い、準決勝の藤枝明誠戦(2-1)、決勝の藤枝東戦(2-0)でともにチーム2点目を決めていた。

「エコパは自分のなかで特別なスタジアムです。高校の時から得点していて、ほんとに(今日のような)こぼれ球を押し込むゴールが多いというか。プロになってからは初めてでしたけど、なんか面白いなっていう感覚です」

 高校時代から知る思い出の地で決めたゴールが古川の勢いをさらに加速させるか。

取材・文●渡邊裕樹(サッカーダイジェスト編集部)