【ブレイキン】Shigekix「まさに僕たちの腕の見せどころ」メダル逃しても今後への使命感

AI要約

世界ランキング1位のブレイキン男子半井重幸が4位に終わる。女子の湯浅亜実に続く日本勢アベック優勝が期待されるも、宿敵に敗れてメダルを逃す。

準決勝で親友で最大のライバルと戦い、敗れる。五輪で戦えたことを誇りに思う。

新種目として採用されたブレイキン。五輪を通して世間に広く魅力を知らせる。今後の盛り上がりに期待。

【ブレイキン】Shigekix「まさに僕たちの腕の見せどころ」メダル逃しても今後への使命感

 【パリ9日(日本時間10日)=竹本穂乃加】ブレイキン男子で世界ランキング1位の半井重幸(Shigekix、22=第一生命保険)は4位となった。

 女子の湯浅亜実(AMI)に続く日本勢アベック優勝が期待される中、準々決勝で宿敵フィリップ・キム(PHIL WIZARD=カナダ)に敗れ、3位決定戦も0-3となりメダルを逃した。

 宿敵に阻まれた。Shigekixは、準決勝で最大のライバルであり親友のPHIL WIZARDと対戦。アクロバティックなパワームーブからのフリーズで魅了し、緻密なステップで技術力の高さをアピールしたが、相手は22年世界選手権覇者。相手の独創的な演技を前に0-3で黒星を喫し、続く3位決定戦でも米国選手に敗れてメダルを逃した。

 「自分がやってきたことを、何度も戦ってる彼に今日ぶつけれたことはすごくうれしかった」。宿敵は、五輪でも頂点に立った。決勝、メダルへの思いは強かったが、何より五輪で戦えたことが誇らしかった。

 今大会で採用された新種目。フェンシング女子の江村美咲とともに旗手も務め、注目を浴びた。「(ブレイキンの)盛り上がりが一気に加速した印象。今まで全く知らなかった方にも『面白い』、『かっこいい』って思ってもらえたと思う」。これまで積み上げてきたものが、五輪を通して世間に広く魅力が知れ渡った。

 28年ロサンゼルス大会では五輪種目から除外されるが、日本の第一人者は広がりに期待する。「じゃあ、オリンピックがない期間はどういうふうにブレイキンが盛り上がっていくのか。このブレイキンのその先は、どうなっていくのか。まさに僕たちの腕の見せどころだと思います」。ムーブメントを途切れさせず、盛り上げていく使命感を口にした。