【グランパス】菊地泰智がいきなりアシスト! 長谷川監督も「しっかりとタクトを振ってくれた」と賛辞贈る

AI要約

名古屋グランパス移籍後初先発の菊地泰智が、初出場でFWパトリックの先制点をアシストし、勝利に貢献。

菊地は綿密なコミュニケーションを通じてチームに溶け込み、積極的にチャンスメークを重ねる。

試合中はジェスチャーや動作で意思を示す姿勢を見せ、怪我で途中交代するも、58分間で大きな影響を残す。

【グランパス】菊地泰智がいきなりアシスト! 長谷川監督も「しっかりとタクトを振ってくれた」と賛辞贈る

◇11日 J1第26節 名古屋1―0東京V(豊田スタジアム)

 4万を超える視線が、160センチの小さな体にくぎ付けになった。名古屋グランパス移籍後初先発で初出場となった菊地泰智が、前半7分にFWパトリックの先制点をアシスト。長谷川監督も「(森島)司がいない中でしっかりとタクトを振ってくれた。素晴らしいアシストだった」と賛辞を贈る、一発回答だった。

 右サイドで中山が稲垣へつなぐと、稲垣のすぐ後ろへ走り込み、ペナルティーエリア右手前でパスをもらった。「最初はシュートを打とうと思っていたけど、ギリギリで(パトリックが)見えたから変えた」。決めたパトリックも「(イメージと)同じだった」と語る浮き球パスが、勝利を決める1本となった。

 アシストの場面以外にも、初出場から滑らかな連係でチャンスメークを連発。その裏には、ここまで綿密に取ってきたコミュニケーションがある。MF稲垣は「すごく聞いてくれる」と菊地の姿勢を明かし「チームになじもうと、必死に吸収してくれる」と活躍の理由を話す。菊地は意識して対話を重ねているわけではないという。「一緒にプレーする人がどういう感じなのかを知りたい」。感性をすり合わせるための質問攻めだった。

 練習の場面ではよくしゃべるが、試合ではしゃべるよりよりわかりやすく意思を示す。アシストの場面は、中山に対して、左手で稲垣の方を指さして指示。「指してました? 癖ですね」。いわく、大観衆なら声も聞こえにくく、ジェスチャーで伝えた方が伝わる。

 後半13分に右足を押さえて倒れ込み、そのまま重広と交代したが、その後もベンチに座り、試合後は「大丈夫です」と歩いて取材エリアに現れた。58分間で、歓喜と次への期待をもたらした。