【日本ハム】宮西尚生「51歳まで頑張る」2年ぶり本拠地お立ち台で史上初400Hお祝い

AI要約

日本ハム宮西投手が本拠地凱旋登板で9ホールド目を挙げ、勝利をもたらした。チームは4連勝し、貯金を9に増やした。

宮西はお立ち台で800日ぶりのヒーローインタビューを受け、次の目標を51歳まで頑張ることと明かした。

宮西は偉業達成報告をし、日本一を目指すチームの精神的支柱として存在感を示した。

【日本ハム】宮西尚生「51歳まで頑張る」2年ぶり本拠地お立ち台で史上初400Hお祝い

<日本ハム5-1西武>◇10日◇エスコンフィールド

 4日に史上初の通算400ホールドを達成した日本ハム宮西尚生投手(39)が、“本拠地凱旋(がいせん)登板”で今季9ホールド目を挙げた。逆転直後の8回に登板し、3者凡退で勝利を決定付けた。エスコンフィールド開場2年目で初のお立ち台にも登壇。今季最多3万2515人の前で偉業達成報告とともに次の目標を明かした。チームは今季4度目の4連勝。貯金を今季最多タイの9とした。

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 812日ぶりのお立ち台だ。宮西が北海道のファンの前でヒーローインタビューを受けたのは、通算800試合登板に到達した22年5月21日西武戦以来。当時は札幌ドームで、エスコンフィールドでは初めてとなった。「久しぶりすぎて、あんな感じやったんやって…忘れてました」。4日に達成した通算400ホールドを、みんなが祝福してくれて「ありがとうございます」。頭を下げた。

 長年躍動してきた持ち場で仕事を果たした。逆転直後の8回。名前がコールされた時も大歓声が起きた。「集中していて、あんまりわからんかった。あれはジェイ(野村)のデッドボールに拍手してたんじゃないの?」とニヤリ。いつも通りの集中力を保ってマウンドに上がった左腕は「あそこの回をしっかり抑えれば勝ち切れる」。セットアッパーの本能のままに2者連続三振を含む3者凡退に抑えた。

 普段なら、お立ち台には上がらないシチュエーションではあった。ただ、偉業達成の日は敵地でサヨナラ負け。「直接、北海道で達成報告ができたっていう意味では良かった」。ヒーローインタビューでは、次なる目標を問われ「(新庄)監督から『51歳まで頑張れ』って言われているんで。51歳まで頑張ろうと思います」と言って笑った。

 裏では「無理でしょ」と言って笑い飛ばしたが、本音は「1年でも、1試合でも多く。その考え方は、もう変わんないかな」。今は頼もしくなった後輩たちと一緒にブルペンを支えていくのが楽しい。ワンチームで戦うブルペン陣の精神的支柱のレジェンドは、お立ち台でチームの目標もあらためて明確にさせた。「日本一しか、ないっしょ」。8年前の歓喜を知る男の力強い言葉は、大航海の目指すゴールへ加速させていく。【木下大輔】