【マラソン】鈴木優花6位入賞、日本人2大会連続!高地ボルダー合宿成果、アフリカ勢と渡り合う

AI要約

鈴木優花がフルマラソン4度目で6位入賞を果たす。一山麻緒は2大会連続の入賞ならず。前田穂南の欠場で鈴木と一山の2選手が挑む。

鈴木はアフリカ勢らスピードランナーと互角に渡り合う。一山は後方に位置する展開。

鈴木は16キロで先頭集団に加わり、順調に25キロまでついていく。終盤はアフリカ勢と互角に戦い、6位入賞を果たす。

【マラソン】鈴木優花6位入賞、日本人2大会連続!高地ボルダー合宿成果、アフリカ勢と渡り合う

<パリオリンピック(五輪):陸上>◇11日◇女子マラソン◇パリ市庁舎~アンバリッド(42・195キロ)

 【パリ=藤塚大輔】フルマラソン4度目の鈴木優花(24=第一生命グループ)が、6位入賞を果たした。起伏の激しいパリの難関コースを攻略し、アフリカ勢らスピードランナーと互角に渡り合った。前回東京8位の一山麻緒(27=資生堂)は2大会連続の入賞とはならなかった。

 今年の大阪国際で日本記録を更新した前田穂南(28=天満屋)は右大腿骨疲労骨折で欠場。鈴木と一山の2選手が挑んだ。

 最初の5キロの先頭通過タイムは17分24秒。鈴木は28番手で3秒差、一山は4秒差で集団に付いている。

 10キロ通過は鈴木が先頭から5秒遅れの34分37秒で29位、一山は7秒遅れの34分39秒で40位の通過となった。

 15キロは14人の先頭集団が51分12秒で通過。鈴木は14秒差の15位、一山は46秒差の45位。ここからの上り坂で鈴木がペースを上げ、16キロでアフリカ勢中心の先頭集団に加わった。

 20キロ、先頭集団の鈴木は1時間9分32秒で通過。一山は先頭から1分52秒遅れの56位で通過した。鈴木は順調に先頭集団で25キロも通過。一山は3分7秒遅れの61位と差は広がっており、苦しいレースが続いた。

 27キロ付近からエチオピア勢のアセファ、シャンクレがペースを上げる中、鈴木はしっかり付いていく。28キロすぎから続く急勾配な過酷な坂。先頭集団は8人に絞られる。鈴木は29キロ地点で5番手。アップダウンの激しい、米国ボルダーで高地トレーニングを積み重ねてきた成果を発揮した。

 登り切った後の下り坂。アフリカ勢がペースアップ。鈴木はいったん少し離された。30キロ地点はトップから4秒差の8位で通過。さらに続く下り坂を使い9人の先頭集団に吸収された。33キロで先頭集団は縦長になり、5人の先頭集団に、鈴木ら3人が20メートル遅れで続く。再び先頭集団に食らい付き、35キロ地点を5位で通過した。

 勝負の終盤戦に入った。アフリカ勢5人が横一線で走り、鈴木が追う展開。エッフェル塔が見えてきた。トップとは30メートルほどに開いた。懸命に前を追い、6番手で走った。38キロ付近で先頭とは100メートルほどの差となった。

 表彰台は遠のいたが、最後まで力を振り絞ってフィニッシュ。終盤までアフリカ勢と互角に渡り合う大健闘の走りで、入賞を手にした。、