【マラソン】日本記録保持者の前田穂南「応援の力借りて最後まで楽しみたい」東京五輪の雪辱期す

AI要約

パリオリンピック女子マラソン代表の前田穂南、一山麻緒、鈴木優花が本番を前に意気込みを語った。

前田は自己ベストを更新して最後まで走りきりたいと語り、一山は元気な状態で挑戦したいと意欲を見せた。

鈴木は家族や秋田への思いを背負って勇気を与える走りを目指す姿を披露する。

【マラソン】日本記録保持者の前田穂南「応援の力借りて最後まで楽しみたい」東京五輪の雪辱期す

 【パリ8日=佐藤成】11日に本番を控えるパリオリンピック(五輪)女子マラソン代表の前田穂南(28=天満屋)らが8日、オンラインで取材に応じた。

 日本記録保持者として2度目の五輪に臨む前田は、「パリ五輪では自分の最大限のパフォーマンスを発揮して最後まで走りきりたい」と力強く語った。3年前の東京五輪では33位。悔しい思いをした。「今回はたくさんの応援もあるので楽しみな部分と応援の力を借りて最後まで楽しみたい」と燃えている。

 マラソングランドチャンピオンシップ(MGC)2位の一山麻緒(27=資生堂)も東京大会に続き、2大会連続出場となる。「まず一番は元気な状態でスタートラインに立つということを一番大事にしたい」とし、「目標は、今の状態でどのくらい自分が世界の皆さんと一緒にどこまで食らいついて走れるか挑戦していきたいです」と有力選手たちにぶつかっていく。

 東京大会からの3年間では「自分の走る感覚が狂ってしまった」と葛藤もあった。何度も諦めそうになった中で、もがいて前進してきたことが自信になっている。「この3年間の思いをもってゴールを目指して最後まで走りたいと思います」と意気込んだ。

 MGC優勝で初出場を勝ち取った鈴木優花(24=第一生命グループ)は家族や恩師といった身近な人々だけでなく、地元秋田への思いを背負って夢舞台に挑む。「面識がなくても秋田県民の皆さんが応援してくださるのは日々感じている。ここで精いっぱいやりきって、みんなにも勇気だったり、元気をわかせられるような走りをできたら」と力を込めた。

 昨年10月に五輪代表となってから、長い調整期間を過ごしてきた。その過程で「まだまだ人としても選手としても自信を持てない」と思い悩む時期もあったが、身近な人々の支えもあり、ここまでたどり着いた。「先を見据えた中でしっかりと粘り続けるところを自分の中で大事にできた期間だった」。一皮むけた姿を大舞台で披露する。