女子マラソン 鈴木優花が堂々の入賞!終盤まで先頭集団に迫る、男子・赤﨑暁に続く会心の走り【パリ五輪】

AI要約

日本勢が初めて参加したパリオリンピック™の女子マラソンで、鈴木優花が見事入賞。

激しい競技の中、鈴木は集団を追いかけ、終盤までトップランナーに迫る活躍を見せた。

最後まで粘り強く走り抜いた鈴木は、6位でフィニッシュ。大会の健闘を称えられた。

女子マラソン 鈴木優花が堂々の入賞!終盤まで先頭集団に迫る、男子・赤﨑暁に続く会心の走り【パリ五輪】

■パリオリンピック™ 陸上・女子マラソン(日本時間11日、パリ市庁舎~アンバリッド)

女子マラソンで初出場の鈴木優花(24、第一生命)が見事入賞。

アフリカ勢や世界の強豪ランナーたちが揃う中、五輪史上“最難関”コースで終盤まで先頭集団に迫る会心の走り。前日、男子マラソンで6位入賞を果たした赤﨑暁(26)に続き、初めての大舞台で大躍進を遂げた。

前日に日本記録保持者の前田穂南(28、天満屋)が右大腿骨疲労骨折による欠場を発表し、日本勢は東京五輪8位の一山と初出場の鈴木の2人が挑んだ。

スタート時の天候は晴れ、19度、湿度66%と前日の男子マラソンとほぼ同じようなコンディションで行われた。レースはスローペースで進み、先頭は最初の5kmを17分24秒で通過。鈴木と一山は集団の中ほどで走る。

10km過ぎにフランスのM.ジュリアンが集団の前に出ると、12km過ぎに東京五輪金のP.ジェプチルチル(ケニア)が一段ギアを上げてジュリアンに追いつく。エチオピア、ケニア勢も続き11人の先頭集団に。その後ろに東京五輪トラック長距離で2冠のS.ハッサン(オランダ)が迫り、少し遅れて鈴木と一山がついていく。

15km地点では鈴木が先頭集団と14秒差の15位、一山が46秒差の45位で前を追う。15km付近から五輪史上“最難関”といわれるコースのアップダウンが始まり、鈴木はきつい上り坂で先頭集団に一気に追いついた。一山は先頭との差を広げてしまう。

鈴木は先頭集団の中で安定した走りをみせ20kmを迎えた。コース最高地点の20.3㎞を過ぎて今度は下り坂へ。中間地点で集団は20人となり1時間13分22秒で通過。一山は先頭から2分4秒遅れの56位と厳しい展開に。

ベルサイユ宮殿を過ぎて選手は再びパリの市街地へ向かう。先頭集団から3人の選手が前に出たが、鈴木を含む集団はペースを保って走り、25km過ぎで3選手を吸収し先頭は18人の集団に。ハッサンがトラックレース同様、虎視眈々と集団の一番後ろで走る。

27km付近で世界記録保持者のT.アセファ(エチオピア)らがペースを上げ、激しいアップダウンへ。鈴木はアフリカ勢にしっかり腕を振ってついていき、急勾配の坂で5位に浮上。上りが終わり先頭はペースUP。鈴木もついていきたいところだが、ハッサンらに抜かれ30km地点では先頭と4秒差の8位に。だが鈴木は下り坂を使って先頭に追いつき、9人の集団へ終盤へ。

パリの市街地に入り、集団は縦長へ。先頭はハッサンら5人に絞られ、鈴木は少し遅れるもジェプチルチルを抜く会心の走り。35km地点の給水で前日男子で6位入賞の赤﨑暁(26)がスペシャルドリンクを渡そうとしたが取れず。再び先頭集団に近づく粘りの走りで、メダルも狙える位置につけた鈴木だが、終盤でH.オビリ(ケニア)に抜かれ6位に。

エッフェル塔が見えてくる中、最後の力を振り絞って先頭の5人を追いかけ40km地点で27秒差。世界最速ランナーたちを前に大健闘の走りをみせた鈴木は、後続を突き離し堂々の6位でフィニッシュ。