「最速を更新できたのは甲子園のマウンドのおかげ」木更津総合の2年生右腕が最速148キロを計測し、スタンドがどよめく!

AI要約

木更津総合の2年生右腕・川端勝利投手が甲子園で躍動し、自己最速の148キロを記録。

川端は成長と課題を実感する甲子園のマウンドで強打の神村学園に対し1失点を喫するも、今後の成長に期待。

憧れは同校OBである法政大のエース・篠木健太郎投手で、秋季大会では変化球の精度を高め、活躍を目指す。

「最速を更新できたのは甲子園のマウンドのおかげ」木更津総合の2年生右腕が最速148キロを計測し、スタンドがどよめく!

<第106回全国高校野球選手権大会:神村学園8ー5木更津総合>◇10日◇1回戦◇甲子園

千葉大会ではわずか3イニングしか投げていなかった2年生右腕・川端 勝利投手(木更津総合)が甲子園で躍動した。

神村学園戦の8回裏に登板した川端は立ち上がりから140キロ中盤の速球を投げ込み、自己最速を3キロ更新する最速148キロをマーク。平均球速143.92キロと高校2年生としてはトップレベルの球速を記録した。球速だけではなく、詰まらせる威力型の球質の良さも魅力だ。ステップ幅が狭く、真上から真っ向から振り下ろす投球フォーム。背筋力の強さを生かし、自分の体の特性に合った動きができている。

入学当時は133キロだったが、コーチから開きが早いフォームを指摘され、じっくりとフォーム修正に励みながら、木更津総合伝統のランメニューをこなし、球速アップを実現してきた。

甲子園のマウンドは「やはり投げやすかったです。マウンドから見ると球場が大きく見えるので非常に投げやすく、腕も思い切り振れました。それが(球速を)マックス更新できた要因だと思っています」

しかし強打の神村学園打線に140キロ台の速球を捉えられ、被安打2、1失点を喫し、成長と課題を実感する甲子園のマウンドとなった。川端は「変化球の精度、コントロールが課題です。新チームでは先発で投げていた千葉(雄斗)さん、石澤(順平)さんが抜けて、甲子園を経験しているのは僕だけになるので、レベルアップして先発で活躍したい」と決意を語った。

憧れは同校OBで法政大のエース・篠木 健太郎投手(4年)だ。

「僕の兄さん(光明・日本大)が篠木さんと同期で木更津総合の野球部でした。篠木さんは投手としても、人としてもかっこよくて、少しでも近づいていきたいです」

秋季大会では課題だった変化球の精度を高め、勝てる投手として活躍して見せる。

<川端 勝利 かわばた・かつとし>

右投げ右打ち

177センチ75キロ

中学時代は東京ウイング(軟式)に所属

木更津総合では1年春の県大会から背番号14でベンチ入り

趣味は音楽鑑賞

兄・川端 光明投手(日本大・4年)は20年夏独自大会でベンチ入りし、優勝に貢献。