木更津総合が初戦敗退 捕手の羽根徹平は右脚負傷を悔やむ「流れが変わってしまった」

AI要約

木更津総合がノーシードで挑んだ全国高校野球選手権大会で初戦敗退。捕手の羽根徹平は感極まり涙する場面もあった。

試合中に足をつってしまいながらも全力を尽くし、相手に同点を許してしまい、結果的にチームは敗れた。

羽根は幼少期から祖父に面倒を見てもらい、高校入学後も祖父を亡くした後も全力プレーを誓っていた。

木更津総合が初戦敗退 捕手の羽根徹平は右脚負傷を悔やむ「流れが変わってしまった」

第106回全国高校野球選手権大会第4日第2試合(10日、木更津総合5―8神村学園、甲子園)千葉大会をノーシードで勝ち上がり、6年ぶり8度目出場の木更津総合が初戦で姿を消した。羽根徹平捕手(3年)は涙があふれた。

「足をつった回で流れが変わってしまった。チームに申し訳ない気持ちで頭が上がらないです」

「3番・捕手」で先発出場した羽根は、3-1の六回1死、ワンバウンドのボールを処理する際に右ふくらはぎがつった。8分間の治療の末、戻ってきた3年生は懸命にプレーを続けたが、相手の4番打者を空振り三振に仕留めたはずの場面で、一塁に悪送球。振り逃げで出塁を許した。ここから安打を浴びて同点に。終盤に失点を重ね、初戦で散った。

両親が共働きのため、幼少期は祖父の志郎さんに面倒を見てもらっていた。高校入学後も孫の姿をテレビで見て、喜んでいたが昨年の5月に84歳で他界。その後は試合がある日には仏壇に手を合わせ、全力プレーを誓った。

三回の第2打席で一時、同点となる右前適時打を放つなど全打席で出塁。1打数1安打1打点の活躍で「聖地でプレーをする姿を見せられたのはよかった」と声を震わせた。大学でも野球を続ける羽根は悔しさをばねに新たな舞台でも飛躍する。(児嶋基)