「最初を取っていれば」「強くなりたい」「まだ足りなかった」早田ひな、平野美宇、張本美和の日本、中国に善戦及ばず銀メダル 女子卓球団体【パリ五輪】
日本は中国に敗れて卓球女子団体決勝で銀メダルを獲得した
中国は5連覇を達成し、2008年北京大会から金メダルを守り抜いた
選手たちは今後の成長に期待を示し、リベンジを誓った
◆パリ五輪・卓球女子団体決勝 日本0―3中国(10日、パリ南アリーナ)
悲願の初優勝を目指した日本は、中国に敗れて銀メダルを獲得した。過去五輪の決勝では2度対戦していずれも苦杯をなめた相手に、早田ひな(日本生命)=北九州市出身、平野美宇(木下グループ)張本美和(同)が懸命に戦ったが及ばなかった。日本は過去2012年ロンドン大会は銀、16年リオデジャネイロ大会は銅、21年東京大会は銀メダルを獲得しており、これで4大会連続となった。
中国はこれで5連覇を達成。この種目が始まり自国開催だった2008年北京大会からの頂点を守った。
第1試合は早田・張本美ペアが陳夢・王曼昱組に2―3で惜敗した。第2試合は平野が世界1位の孫穎莎に第1ゲームに主導権を握るも、反撃を抑えきれず0―3で屈した。第3試合は張本美が王曼昱に挑んだが及ばなかった。
早田は「張本選手と公式戦で組むのは、ほとんど初めてといっていいくらい。自分たちの持っているものは、最大限出すことができた。最後、先輩として足を引っ張ってしまった。最初を取っていれば、試合展開は変わっていた。あそこからが中国の強さ」と振り返った。
平野は「自分の力はかなり発揮されたと思うけど、最後の1点だったり、全部の5ゲームで勝つまでには至らなかった。中国の層の厚さを感じた。またリベンジできる時があれば、その時までに強くなりたい」と話した、
張本は「負けて悔しいけど、持っているものは出しきることができた。まだ足りなかったので悔しい」とさらなる成長を誓った。
◆日本と中国の決勝への歩み
回 戦 結 果 相 手
▼日本
1回戦 3〇0 ポーランド
準々決勝 3〇0 タイ
準決勝 3〇1 ドイツ
▼中国
1回戦 3〇0 エジプト
準々決勝 3〇0 台湾
準決勝 3〇0 韓国
◆日本代表メンバー
早田 ひな(はやた・ひな)2000年7月7日生まれ。24歳。シングルスは今大会で銅メダル。23年世界選手権では3位。20、23、24年に全日本選手権シングルスを制した。日本生命。167センチ。
平野 美宇(ひらの・みう)2000年4月14日生まれ。24歳。16年の女子W杯で日本勢初のシングルス制覇を果たした。東京五輪では団体銀メダル。158センチ。
張本 美和(はりもと・みわ)2008年6月16日生まれ。16歳。今年1月の全日本選手権シングルスで準優勝。世界選手権団体銀メダルに貢献した。165センチ。
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