レスリング女子57キロ級 桜井つぐみ、初出場で金メダル 高知県勢92年ぶり…パリ五輪

AI要約

桜井つぐみが女子レスリング57キロ級で金メダルを獲得し、高知県勢で92年ぶりの金メダルとなった。

桜井つぐみは伊調馨や金城梨紗子を破り、世界選手権を2連覇して五輪出場を果たした。

五輪で初出場の桜井つぐみは試合中に感じたサポートを受けて、堂々と金メダルの頂点に立った。

レスリング女子57キロ級 桜井つぐみ、初出場で金メダル 高知県勢92年ぶり…パリ五輪

◆パリ五輪 第15日 ▽レスリング(9日、シャンドマルス・アリーナ)

 女子57キロ級で初出場の桜井つぐみ(育英大助手)が金メダルに輝いた。決勝で世界ランキング2位のアナスタシア・ニキータ(モルドバ)を下した。高知県出身。県勢で1932年ロサンゼルス五輪の競泳男子1500メートル自由形の北村久寿雄以来、92年ぶりの金メダルとなった。

 この階級は五輪4連覇の伊調馨(ALSOK)や五輪2連覇の金城梨紗子(サントリー)が活躍してきた。昨年6月の明治杯全日本選抜選手権では金城を破り、世界選手権代表決定プレーオフでは南條早映(東新住建)を残り1秒から逆転。世界選手権を2連覇し、代表入りを決めた。

 日本女子の伝統も背負って挑んだ。準決勝は16年リオ五輪決勝で吉田沙保里の4連覇を阻んだヘレン・マルーリス(米国)に快勝。「試合中すごく歓声が聞こえて、自分がポイントを取ったりとか、取られたところもすごい盛り上がる。全部いいように捉えて、自分の応援をしてもらってると思って戦った」。初五輪で物おじすることなく頂点に立った。