総額320億円超え!アトレティコが大型補強に動ける理由は?現地メディア「疑問に思う人もいるだろうが…」

AI要約

アトレティコ・マドリーが今夏大型補強によって競争力を高める取り組みを展開している。

歴史的に財政面で健全ではないとされるが、スタジアム移転や選手売却による収入増加など、今夏の補強に必要な資金を捻出している。

一方、将来的に外国人投資家への売却も視野に入れられており、クラブの未来も注目されている。

総額320億円超え!アトレティコが大型補強に動ける理由は?現地メディア「疑問に思う人もいるだろうが…」

アトレティコ・マドリーの今夏大型補強について、『The Athletic』が分析している。

昨季はディエゴ・シメオネ監督が1シーズン指揮を執った中で初めて3位以内を逃し、ラ・リーガを4位で終えていたアトレティコ。今夏の移籍市場では積極的に動いており、これまでロビン・ル・ノルマン(レアル・ソシエダ)やアレクサンダー・スルロット(ビジャレアル)を獲得。さらにアルゼンチン代表FWフリアン・アルバレス(マンチェスター・シティ)、イングランド代表MFコナー・ギャラガー(チェルシー)の獲得も決定的になったと伝えられている。

上記4選手の獲得に総額2億ユーロ(約320億円)以上を投じると伝えられるアトレティコだが、『The Athletic』は「アトレティコは2億ユーロ以上を出費を賄えるのか?」と題し、今夏の大型補強が可能になる理由を分析した。

「これらの補強すべてがファンの熱狂を呼び、新シーズンはタイトルに挑戦できるとの声も上がっている。だが一方で、歴史的に財政面で健全ではないことが知られているこのクラブが、これほどの資金を投資できるのか疑問に思う人もいるだろう」

「アトレティコはラ・リーガで3番目に裕福なクラブだ。2022-23シーズンの決算報告によると、年間収益は3億8500万ユーロ。ちなみに同期間のバルセロナは8億600万ユーロ、レアル・マドリーは8億4300万ユーロである」

「2017年にビセンテ・カルデロンから観光客に優しい近代的なワンダ・メトロポリターノへとスタジアムを移転したことで、収益が大幅に増加。カルデロンの敷地売却も財政に寄与している。また11シーズン連続でチャンピオンズリーグ出場権を獲得したことも、財政の安定につながっている。そしてより直接的な後押しになったのは、先月に7000万ユーロ近い新規株式の発行を行ったことだ」

同メディアはさらに、スペイン代表FWアルバロ・モラタをミランに1300万ユーロで売却したこと、メンフィス・デパイが契約満了で退団したこと、サウール・ニゲスをレンタルで放出したこと、ステファン・サヴィッチを含む4人のDFがクラブを去ったことなど、主力選手の放出でラ・リーガのサラリーキャップに余裕ができたことを指摘。また、ジョアン・フェリックスやサム・オモロディオンを売却することで移籍金を獲得することも見込んでいるようだ。

これらの影響により、アトレティコは今夏大型補強に動くことが可能になったと伝えられている。一方で『The Athletic』は、「スペインのフットボール界では、アトレティコがどこかのタイミングで外国人投資家に売却される可能性が高いと考えられている」とし、そう遠くない将来でクラブの売却が成立する可能性も指摘している。