アトレティコ・マドリードが今夏の移籍市場で多額の資金を投じられる理由とは?スペインメディアが解説

AI要約

アトレティコ・マドリードが今夏多額の資金を投じる理由を解説

財務管理の徹底やチャンピオンズリーグ出場による利益が要因

高額年俸選手の整理や新たなスポンサー収入も収益増加に寄与

アトレティコ・マドリードが今夏の移籍市場で多額の資金を投じられる理由とは?スペインメディアが解説

 スペインメディアの『RELEVO』は6日、アトレティコ・マドリードが今夏の移籍市場で多額の資金を投じられる理由を解説した。

 アトレティコ・マドリードは、今月、ビジャレアルからノルウェー代表FWアレクサンダー・セルロートを移籍金総額4000万ユーロ(約63億円)で獲得。更にはチェルシーに所属するイングランド代表MFコナー・ギャラガーを4000万ユーロ(約63億円)、マンチェスター・シティから総額8100万ポンド(約149億円)でアルゼンチン代表FWフリアン・アルバレスを獲得すると報じられるなど積極的な投資が話題となっている。アトレティコ・マドリードがこれら選手獲得のための資金をどのように捻出したかを『RELEVO』が分析した。

 同メディアはまずアトレティコ・マドリードが財務管理を徹底的に行っており、近年の全体的な収支はプラスになっていることを紹介している。2019-20シーズン、約6900万ユーロ(約110億円)の利益を上げたアトレティコ・マドリードは、その翌年の2020-21シーズンの損失は870万ユーロ(約13億8000万円)、チームが積極的な投資を行った2021-22シーズンは6300万ユーロ(約99億6000万円)のマイナス、2022-23シーズンは125万ユーロ(約2億円)のマイナスを計上したものの、2023-24シーズンは再び4860万ユーロ(約74億円)のプラス収支となった。これら過去5シーズンの収支を合わせると、プラス4465万ユーロ(約68億6000万円)となっている。

 また、ディエゴ・シメオネ監督率いるチームが毎年チャンピオンズリーグの出場権を得ていることも非常に大きな要因と言える。同大会の出場により、クラブは多くの利益を得ており、準々決勝に進出した2023-24シーズンだけでも9000万ユーロ(約142億円)が分配されたという。

 そして、今夏はスペイン代表FWアルバロ・モラタをミランへ、元スペイン代表MFサウール・ニゲスをレンタルでセビージャへ、モンテネグロ代表DFステファン・サヴィッチをトルコのトラブゾンスポルへ放出するなど、高額年俸選手の整理に成功した。加えて、U-21スペイン代表FWサムエル・オモロディオンをチェルシーに売却するとも報じられており、ポルトガル代表FWジョアン・フェリックスが移籍金をもたらす可能性などもある。

 さらに、リヤド航空、シビタス、グーグルといった新たなスポンサー収入や、2025年に新たなFIFAクラブワールドカップとしてアメリカで開催される「Mundial de Clubes FIFA」の分配金などが、大きな収益増加につながっており、今夏の積極的な投資の原資になっていると説明されている。