夏の甲子園、朝夕2部制の影響は… 歴史館では初日から長い列、バックスクリーンには試合と試合の間に大勢の人

AI要約

第106回全国高校野球選手権大会が甲子園で開幕し、初めての「朝夕2部制」が実施された。

第1試合終了後、多くのファンが甲子園歴史館を訪れ、長い列ができる光景が見られた。

空き時間の間、球場周辺では商業施設で過ごす人や日陰で休憩する人が多くいた。

夏の甲子園、朝夕2部制の影響は… 歴史館では初日から長い列、バックスクリーンには試合と試合の間に大勢の人

◇7日 第106回全国高校野球選手権大会第1日(甲子園)

 今大会は酷暑対策として、試合開始時間を午前と夕方に分ける「朝夕2部制」が初めて実施された。「午前の部」の第1試合が終了した午後0時30分ごろから「午後の部」の第2試合に合わせて開門する午後3時までは約2時間半の空き時間が生まれた。球場に隣接する「甲子園歴史館」には第1試合終了後に約1100人が来場。バックスクリーンの見学スペースが開放されて、試合と試合の間に人が往来する珍しい光景が見られた。

 夏の甲子園の期間中は無休で開館する歴史館。例年は試合数の少ない準決勝や決勝、休養日に入場者が集中するが、この日は第1試合終了後に長い列ができた。吉川達彦副球場長は「せっかく甲子園に来ていただいているので、野球ファンの方に涼みながらゆっくり甲子園の歴史を見ていただきたい」と歓迎する。

 暑さの中で行列ができることを事前に想定し、スムーズに入場案内ができるように事前に準備も整えた。ピーク時は館内の食事スペースが混雑したものの、大きな混乱はなかったという。

 バックスクリーン下から球場内を一望することができる「バックスクリーンビュー」は試合中に閉鎖されるが、この日は午後1時45分ごろから開門時間の午後3時まで開放。開幕試合の熱気が残り、午後には試合を控える球場を多くの来場者が見学した。東京都練馬区から訪れた60代の男性は別売りになっている午前と午後両部のチケットを購入。空き時間にバックスクリーンを見学したほか、近くの喫茶店で休憩するなどしたという。「なかなか入れない場所にも入れて、いい時間になった」と話していた。

 また、空き時間の球場周辺では商業施設で時間をつぶす人や、日陰で休憩する人の姿も多く見られた。