4年後ロス五輪狙える「J逸材10代タレント」ベスト11 “三笘彷彿”17歳ドリブラーら厳選【コラム】

AI要約

オリンピックチームの選考基準が変更され、今後の五輪では2005年生まれ以降の若手選手が対象となることから、Jリーグでも高校生や高卒1年目の選手が活躍している。

未来を担うエース候補を挙げる際、GKや若手の最終ラインには限られた選択肢しかないが、名古屋の若手GKや大宮のセンターバックが注目を集める。

さらに、左SBや右SBにも魅力的な若手選手が登場しており、将来に期待される逸材たちが徐々に舞台で力を発揮している。

4年後ロス五輪狙える「J逸材10代タレント」ベスト11 “三笘彷彿”17歳ドリブラーら厳選【コラム】

 オーバーエイジを除けば23歳以下の選手で編成されるオリンピックチームは、今回のパリ五輪では2001年生まれ以降の選手たちが選考の対象となった。この規定に変更がなければ、4年後のロス五輪では2005年生まれ以降の選手がその対象となる。

 2005年生まれは今季の高卒1年目の選手にあたる(早生まれは2年目)。高卒ルーキーに加え、高校3年生の2006年生まれ、さらには高校2年生の2007年生まれにも、すでにJリーグデビューを果たしている逸材が存在する。

 スペインの欧州制覇に貢献したラミン・ヤマルが2007年生まれであることを思えば、決して驚くことではないかもしれないが、特大のポテンシャルを秘めたティーンエイジャーたちがプロの舞台で躍動する姿は、日本の未来にとって喜ばしいことである。ここでは今季のJリーグでの活躍やインパクトを踏まえ、2005年生まれ以降のベストイレブンを選出した。

 経験が求められるGKは若手の出場機会が限られる。実際に2005年生まれ以降で、今季のリーグ戦のピッチに立っている選手は1人もいない。唯一、公式戦に起用されたのが、名古屋グランパスのピサノアレックス幸冬堀尾だ。ルヴァンカップの大宮アルディージャ戦に出場し、2-0の勝利に貢献した。

 カナダ人の父を持つGKは身長195センチの高さに加え、足元の技術も持ち味とする。今季限りでランゲラックの退団が決定した名古屋において、未来の守護神候補として期待が懸かる。

 GKと同様に最終ラインも若手にチャンスが回ってくる機会は少ない。したがってベストイレブンを選出するには選択肢が少ない状況だ。そのなかで19試合も出場しているのが、大宮アルディージャの市原吏音だ。2種登録だった昨季(J2)は17試合に出場し、今季の舞台はJ3とはいえセンターバックのポジションを確保した。対人プレーの強さに加え、ここまで3ゴールと得点力も備え、J2復帰を目指すチームを後方から力強く支えている。

 京都サンガF.C.の喜多壱也は、左利きの長身センターバック。今季はルヴァンカップ1試合の出場に留まっているが、リーグ戦でもベンチ入りの機会を増やしており、J1デビューも近いだろう。

 左サイドバック(SB)に選んだのはサガン鳥栖の北島郁哉だ。攻撃センスに優れるレフティーは、2度の大怪我を乗り越え、リーグ第17節のFC東京戦でリーグデビューを果たした。U-12から鳥栖のアカデミーで育成された生え抜きが、ここから飛躍を遂げる可能性は十分だ。

 右SBにはFC今治の梅木怜を選出。今季、帝京高から加入すると、第7節のFC大阪戦でデビューを果たし、SB、もしくはウイングバックとして起用されている。スピード溢れる攻撃参加が売りの18歳が、悲願のJ2昇格を目指すチームに勢いをもたらしている。