【阪神】岡田監督、1試合4併殺に「強引にいきすぎよな」しぶとさ求め警鐘

AI要約

阪神森下翔太外野手が11試合連続打点を逃し、サヨナラ負けを喫した。

チームは併殺打でチャンスをつぶし、岡田監督が選手たちに厳しく指摘した。

勝負を決めるチャンスを生かせず、首位広島への差が広がった阪神は、しぶとさを求められている。

【阪神】岡田監督、1試合4併殺に「強引にいきすぎよな」しぶとさ求め警鐘

<ヤクルト5-4阪神>◇6日◇神宮

 森下止まって、あぁサヨナラ負け…。阪神森下翔太外野手(23)が11試合連続打点を逃した。

 初回1死一塁ではランエンドヒットで左前打を決め、佐藤輝の先制打をお膳立て。3回1死三塁では遊ゴロ、7回1死一、二塁では遊ゴロ併殺打に倒れた。86年バースが持つプロ野球記録の13試合連続打点に迫っていたが、2リーグ分立後の球団歴代2位となる10戦連続打点でストップ。「勝ち越せば何も問題ないと思う。明日の試合がより大事になるかなと思います」と切り替えた。

 森下に1本が出ていれば、サヨナラ負けもなかったか。チームも1、2、5回にも併殺打でチャンスをつぶした。1試合4併殺打は17年4月2日の広島戦以来7年ぶり。就任2年目で初体験の岡田監督は「強引にいきすぎよな」と厳しく指摘した。

 「みんな引っ張ってのゲッツーやろ。ゲッツーがアカンとは言えへんけどなあ。なんかヒットが出てるからそうなるんやろうな」

 この試合を含め、後半戦は10試合で7度の2桁安打。森下を含め、好調だからこその落とし穴か。「ヒットが出て、ちょっと調子がええぶん、強引になりすぎやな、ランナーいてる時にな。そういう感覚やろな」と説明する。

 一気に勝負を決めるなら8回だった。4-4の同点に追いつき、なおも1死一、三塁。ここで梅野が空振り三振に倒れた。「いつも言うてる。大事な三振はあかんて。前飛んだらなあ、どうなるか分からへんわけやから。何にも起きひん、三振な。振りすぎや。振ったらあかん」。練習前には梅野と会話するシーンもあったが「一、二塁間に打て言うてんのにいかんかったなあ。あの打席でも、振るからな、当てにいかへん」と首をかしげた。

 9連戦の初戦を落とし、この日7連勝を飾った首位広島とのゲーム差は2・5に広がった。踏ん張り所でもある今、岡田監督はあらためてしぶとさを求め、警鐘を鳴らした。勝負の秋まで突っ走るために必要なことだ。【中野椋】