【競泳】惨敗の理由は「リーダーシップの欠場」平井伯昌コーチが日本連盟の大改革を訴える

AI要約

パリ五輪で銀メダル1個と惨敗した日本代表コーチが、日本水泳連盟の組織改革の必要性を訴える

競泳ニッポンは金含む複数メダルの獲得を目指したが、メダルは銀1個のみ。過去最低の成績に終わり、危機感が高まる

選手の才能や努力、コーチング、組織力の重要性を指摘し、アトランタ大会後の強化を提案

【競泳】惨敗の理由は「リーダーシップの欠場」平井伯昌コーチが日本連盟の大改革を訴える

 パリオリンピック(五輪)日本代表の平井伯昌コーチ(61)は6日、パリ五輪で銀メダル1個と惨敗したことに、日本水泳連盟の組織改革の必要性を訴えた。この日、日本チームとともに帰国。指導する松下知之(19=東洋大)の男子400メートル個人メドレー銀メダル以外はメダルなしの結果に「大改革しないと、次の4年後も厳しい」と危機感をあらわにした。

 「金を含む複数メダルの獲得」を掲げた競泳ニッポンはメダルわずか1個。メダルゼロに終わった1996年アトランタ大会以来の屈辱的な成績となってしまった。自己ベストを出したのは銀メダルの松下ただ1人と、メダルの数以上に事態は深刻だ。平井コーチは「リーダーシップの欠如」と監督の下で現場のリーダー役のヘッドコーチを置かなかったことにも疑問を呈した。「成績を出すためには、選手の才能、努力、コーチングと(強化の)組織力が大切になる。その組織力が今のままでは無理という感じがします」と続けた。

 同じく惨敗したアトランタ大会後は、長く強化のトップを務めた日本水連の元副会長の上野広治氏(65)が所属の枠を超えた一体感を醸成し、V字回復につなげた。平井コーチは「強化体制が20年以上前に戻ってしまった、名前を出していいのか分からないけど、(強化の)組織をつくり上げた上野さんに再登板してもらいたい」と具体名を挙げて提案していた。