大好物は「横浜家系ラーメン」フェンシング・ルペシューコーチの腕に刻まれた金タトゥー【記者の目】

AI要約

エルワン・ルペシューコーチが男子フルーレ団体で日本を世界一に導く。

自身は21年東京五輪でも金メダルを獲得し、2大会連続のメダル獲得。

日本の文化を理解し、愛している名コーチの素顔。

大好物は「横浜家系ラーメン」フェンシング・ルペシューコーチの腕に刻まれた金タトゥー【記者の目】

◇4日 パリ五輪 フェンシング男子フルーレ団体決勝(グランパレ)

 五輪5度出場のエルワン・ルペシューコーチ(42)が日本の”お家芸”を世界一に導いた。実力はあるが、大舞台での勝負弱さが目立った男子フルーレに自信を植え付けた。自身は21年東京五輪でも金メダルを獲得しており、2大会連続での”メダル”となった。

 「(現役時代のメダルは)成し遂げた満足感で幸せな金メダル。今回の金メダルは誇りに思え、幸せです」

 左腕には五輪マークと2004年アテネ大会からの5大会の都市と開催年を刻んでいる。5月に発見。見せてくださいとお願いすると、「日本ではタトゥーは良くないということなので、見えてしまってすみません」と逆に謝られてしまった。日本の文化を理解し、愛している。

 大好物は横浜家系ラーメンで、「最高。食べたくてコーチを引き受けたよ」とジョークも飛ばす。一方、練習場では受付や清掃員の人にもあいさつ、「アリガトウ」と日本語で感謝の気持ちを伝えるという。ユーモアと謙虚さを持つ名コーチに「PARIS」の文字を新たに加えるのかと聞くと、「今度は右腕にしようかな」と予想外の鋭い突きが返ってきた。 (占部哲也)