苦しみ抱えた3年間 主将林、終戦に涙―バスケットボール女子〔五輪〕

AI要約

日本代表が1次リーグ最終戦でベルギーに敗れ、12チーム中最下位で終戦。

主将の林は悔しさを露わにし、次の五輪に向け強くなる意欲を示す。

恩塚監督からは林への感謝の言葉が贈られ、彼のキャプテンシーを称賛される。

苦しみ抱えた3年間 主将林、終戦に涙―バスケットボール女子〔五輪〕

 日本が1次リーグ最終戦でベルギーに完敗。

 東京五輪銀メダルチームは3連敗を喫し、12チーム中最下位で終戦した。主将の林(富士通)は「みんなが私を信じてついてきてくれた。結果を残せなかったのは悔しい」と声を震わせた。

 恩塚監督に大役を任された3年間。チームの和を大切に、コート内外に目を配ってきた。全体への声掛けだけでなく、悩みを抱える選手には個人的に相談に乗った。時には指揮官とぶつかったこともあった。

 誰よりも責任感の強い性格。計り知れない重圧との闘いの中で、シューターとしての自分を見失うことも。「選手としての気持ちと、主将としての気持ちに整理がつかない部分があった」。自分の弱さとも向き合い、人知れず苦しみを抱えたパリまでの期間。思い出すと涙があふれてきた。

 監督からは「いつも自分よりもチームのことを考えて、明るく誠実に向き合い続けてくれた。最高のキャプテンだと思っている」と感謝の言葉を掛けられた。林は次の五輪を見据え、「この4年間は一年一年、もっと強い人間になっていきたい」。苦い経験を糧に、必ず大舞台に戻ってくる。