【陸上】初出場の村竹ラシッドが組1着で準決勝進出「想定通りです」男子110m障害予選

AI要約

初出場の村竹ラシッドが男子110メートル障害予選で13秒22のタイムで組1着になり、準決勝に進出。

村竹は日本選手権で初制覇し、パリ五輪出場権を獲得。決勝進出とメダル獲得を目指している。

村竹はトーゴ人の父を持ち、跳躍競技の経験がある。身長179センチの松戸市出身。

【陸上】初出場の村竹ラシッドが組1着で準決勝進出「想定通りです」男子110m障害予選

<パリオリンピック(五輪):陸上>◇4日◇男子110メートル障害予選◇フランス競技場

 1組に出場した13秒04の日本記録保持者を持つ初出場の村竹ラシッド(22=JAL)が、13秒22(追い風0・1メートル)で組1着となり、着順(上位3着以内)で準決勝進出を果たした。

 スタートから飛び出し、3台目のハードルを倒したが、スピードを落とすことなく先頭でゴールを駆け抜けた。「(1着は)想定通りです。やりたいことは確認できた。前日はかなり緊張したが、いいメンタルの状態でレースに臨めた」とレース後に村竹は振り返った。

 6月末の日本選手権を今季世界6位タイの13秒07で初制覇。東京五輪代表選考を兼ねた21年の日本選手権の決勝でフライング失格したリベンジを果たしてパリ五輪出場権を獲得。開幕前に「この3年間で自分の無力さや世界との壁などいろんなものが自分を苦しんだ。五輪では世界に食らい付いて、決勝目指して最高のパフォーマンスをしたい」と期待を膨らませていた。

 パリ五輪では日本勢初の決勝進出とメダル獲得を狙っている。「これからさらに動きがよくなる。(予選は)タイムもベストから離れているので、もっと状態を上げてタイムを出す」と村竹は自分に期待していた。

 ◆村竹ラシッド(むらたけ・らしっど)2002年(平14)2月6日生まれ、千葉・松戸市出身。跳躍競技の経験があるトーゴ人の父を持ち、相模台小5年で陸上を始める。松戸一中1年時からハードル種目に専念。松戸国際高3年時に全国総体男子110メートル障害優勝。順大3年時の22年に世界選手権代表。4月にJALへ入社。身長179センチ。