【大学野球】明大が恒例の“島岡御大のお墓参り” 主将・宗山塁は「御大に力をもらいました」

AI要約

明大野球部が夏の高森キャンプを開始し、島岡吉郎元監督のお墓参りから始まった。

主将・宗山塁を中心にチームは伝統を重んじ、御大の力を借りながら秋の天皇杯奪還に向けて練習を行っている。

食事を取った後は、飯田球場で約3時間の練習を行い、キャンプ期間中は御大のパワーを心に刻みながら頑張ることを誓った。

【大学野球】明大が恒例の“島岡御大のお墓参り” 主将・宗山塁は「御大に力をもらいました」

 いよいよ夏本番である。明大は8月3日、高森キャンプに入った。同日早朝、東京からバス移動で約4時間。まず向かったのは、島岡吉郎元監督が眠るお墓である。長野県下伊那郡高森町は、かつて明大を計37年率いた島岡元監督の出生地。「御大(おんたい)」として慕われ、明大野球部の礎を築いた元名将のお墓に足を運ぶのが、伝統行事となっている。

 墓地に到着すると、全部員で手際よく草抜きが始まった。墓石は、魂を込めて、きれいに拭く。大先輩に「感謝」を示す、大事な活動である。学生時代に4年間、島岡氏から厳しい指導を受けた明大・田中武宏監督は「御大のお墓参りが滞りなくできれば、キャンプが終わったのも同じです」と手を合わせた。

 あらためて明大の歴史と伝統に触れ合った主将・宗山塁(4年・広陵高)は終始、率先して動いた。最上級生が「背中」を見せる。明大のシキタリをしっかりと継承している。主将・宗山は野球部を通じてコメントを出した。

「本日から高森キャンプが始まりました。毎年恒例の島岡御大のお墓参りをして、御大に力をもらいました。『秋日本一を獲れるよう頑張ります』と、心の中で伝えました」

 お墓参り後は、練習拠点である飯田球場へ移動。昼食を取ってから早速、約3時間のメニューを精力的に消化した。今回のサマーキャンプは10日まで、野球漬けの日々を送る。明大は今春、東京六大学リーグ戦2位。今秋の天皇杯奪還へ向け、御大からパワーをもらい、高森の地で心・技・体を鍛えていく。

文=岡本朋祐