ワタガシ、「2人とも確実に成長した」 日本勢初の2大会連続メダル/バドミントン

AI要約

日本勢がバドミントン混合ダブルスで銅メダルを獲得した

渡辺勇大と東野有紗組が韓国ペアに勝利し、2大会連続の快挙を達成

渡辺は前回大会での金メダル目標は果たせなかったが、成長を実感

ワタガシ、「2人とも確実に成長した」 日本勢初の2大会連続メダル/バドミントン

パリ五輪第8日・バドミントン(日本時間2日、ポルトドラシャペル・アリーナ)2日の混合ダブルス3位決定戦で、渡辺勇大(27)、東野有紗(28)組=BIPROGY=が、韓国ペアに2-0で勝ち、2大会連続となる銅メダルを獲得した。女子ダブルス準決勝は、志田千陽(27)、松山奈未(26)組=再春館製薬所=が中国ペアに0―2でストレート負け。3日の3位決定戦で日本勢2大会ぶりのメダル獲得を目指す。

勝利の瞬間、コートに倒れこむと、渡辺は観客席に向かってド派手なガッツポーズを見せた。放心状態で立ち上がった東野と抱き合うと、メダルを死守した喜びに浸る。3年前は聞くことのできなかった大歓声が、全身に降り注いだ。

「まずはホッとしている。しんどかったけど、(試合中に)先輩が声をかけてくれた」と渡辺。東野は「(前日1日の敗戦から)切り替えるのが難しかったけど、楽しんでできた」と安どの表情を浮かべた。

第1ゲームは21-13とあっさり先取。第2ゲームは激しいラリーの攻防を繰り広げ、一時は15-17と逆転を許す場面もあったが、東野のレシーブと、渡辺のラインギリギリを突くショットがさえ、わずか50分でストレート勝ち。東京五輪に続く銅メダルを獲得した。

3年前、表彰台に立った直後に「パリ五輪で金メダルを目指します」と宣言。1日の準決勝で世界ランク1位の中国ペアに敗れ、目標の金メダルは夢と消えた。「きょうのうちに切り替えよう」。渡辺が東野に声をかけたが、東野はなかなか寝付けなかった。

気持ちが固まったのはこの日の朝。「勇大君の覚悟を決めた表情を見て、自分も切り替わった」。結果は3年前と同じでも「2人とも確実に成長した銅メダル」と笑顔で互いをたたえた。

今後について聞かれた渡辺は「休ませてくれー」と本音もポロリ。苦しい3年間を経て手にしたメダル。色は同じでも、価値の全く違う勲章になった。(角かずみ)