【ナッソーS】「凱旋門賞を勝てるだろうと…」逃げ切りオペラシンガーが2番人気タイ浮上

AI要約

アイルランドのオペラシンガーがナッソーSを制し、G1・2勝目を挙げた。

3歳馬が上位を独占し、1番人気のエミリーアップジョンは6着に敗れた。

凱旋門賞に向けて注目の馬としてオペラシンガーが評価を受けている。

<ナッソーS>◇1日=グッドウッド(英国)◇G1◇芝1980メートル◇3歳上牝◇出走9頭

 各国から好メンバーがそろった一戦は、アイルランドからの遠征馬オペラシンガー(牝3、A・オブライエン、父ジャスティファイ)が逃げ切りでG1・2勝目を挙げた。鞍上はライアン・ムーアで勝ちタイムは2分4秒96。好スタートからハナを奪い、直線半ばで好位勢を一気に振り切ると、最後は後続の猛追も完封した。

 首差2着に追い込んだのはエクリプスS4着から臨んだシーザファイア。3着には仏オークス馬スパークリングプレンティ、4着には英1000ギニー覇者エルマルカが入り、4頭出走の3歳馬が上位を独占した。1番人気だったエミリーアップジョン(牝5、J&T・ゴスデン)は6着に敗れている。

 オペラシンガーは昨年凱旋門賞当日のマルセルブーサック賞でG1初制覇。今シーズンは愛1000ギニーで3着、前走コロネーションSで2着に惜敗していたが、初めて挑む10ハロンの距離に対応し、見事にG1・2勝目を挙げた。

 グッドウッド競馬場の公式ニュースは管理するエイダン・オブライエン調教師のコメントを紹介。オブライエン師は「昨年、オペラシンガーがマルセルブーサック賞を勝った後、ライアン(ムーア騎手)は下馬したときに『この牝馬は(パリロンシャン競馬場に)戻ってきて凱旋門賞を勝てるだろう」と言いました。特別な牝馬ですし、ライアンはすごく自信を持っていました」と話した。また、ムーア騎手も「とても自信がありました。彼女はすべてが美しい。10ハロン(2000メートル)は大丈夫だったし、2400メートルも問題になるとは思わない」と語っている。

 ナッソーSの結果を受け、大手ブックメーカー各社は凱旋門賞(G1、芝2400メートル、10月6日=パリロンシャン)へ向けた単勝前売りオッズを更新。1番人気は仏ダービー馬ルックドヴェガ(単勝3・75~4・5倍)のままだが、オペラシンガーに対し、「bet365」社は単勝9・0倍でシティオブトロイと並ぶ2番人気タイの評価を与えた。また、パディーパワー社、ウィリアムヒル社、ラドブロークス社は同11倍で3~4番人気に評価を上昇させている。

 ナッソーSで3着に敗れたフランス調教馬スパークリングプレンティ陣営も鞍上のクリスチャン・デムーロ騎手が「いい走りで満足しています。次のレースはわからないが、おそらくヴェルメイユ賞で、凱旋門賞についても考えるでしょう」と語っている。