【パリ五輪】ベスト8進出の希望を繋ぎたい日本、必勝のブラジル戦に臨む

AI要約

バスケットボール男子日本代表がパリオリンピックのグループステージで2連敗を喫し、ブラジル代表との勝利が必須となった。現在は0勝2敗で得失点差で3位につけており、厳しい状況に立たされている。

日本は3位チーム同士の争いで勝利するために、ブラジル戦で可能な限り点差をつけて勝たねばならない。河村勇輝が注目を集める存在として、チームの運命が彼に託されることになる。

八村塁の負傷離脱は大きな痛手だが、河村は前向きな姿勢を示し、次の試合で目標達成を誓う。172cmのポイントガードが逆境を乗り越え、チームを勝利に導けるか注目が集まる。

【パリ五輪】ベスト8進出の希望を繋ぎたい日本、必勝のブラジル戦に臨む

パリオリンピックのグループステージで2連敗を喫したバスケットボール男子日本代表(FIBAランク26位)は、日本時間8月2日午後6時(フジテレビ系列で放送)からブラジル代表(同12位)と対戦する。

日本はグループステージ第2戦のフランス戦で、オーバータイムにもつれる激闘を演じるも90-94で敗戦。疑惑の判定などもあり試合は大きな論争を引き起こしたが、結果としてグループステージ突破には最後のブラジル戦での勝利が必須となった。

崖っぷちに立たされた日本だが、まだ可能性は残されている。改めてグループステージ突破の条件を整理しよう。A~Cに分けられた3つのグループの上位2チーム、計6チームは決勝トーナメントへの進出が無条件で確定。そして各グループの3位のうち、戦績で勝る2チームが次のステージへと進むことができる。

日本はその2つの“3位枠”を争うことになるのだが、状況は厳しいと言わざるを得ない。現在は0勝2敗、得失点差(-24)の関係でグループBの3位つけているが、まずは自グループの3位死守のためにブラジル戦の勝利が絶対条件。そしてグループA、グループCの3位チームと1勝2敗の戦績で並んだ場合は、得失点差でそれらのチームを上回る必要がある。グループAの3位候補チームで最も悪い得失点状況にあるのがギリシャで「-14」、グループCは南スーダンの「-6」(グループC 4位のプエルトリコは得失点差「-52」で、次戦がアメリカ戦なため除外)であることを考慮すると、日本はブラジルに可能な限り点差をつけて勝たなければいけない。

そんな状況の中、日本の運命は河村勇輝に託されることになるだろう。河村はドイツ戦、フランス戦で好パフォーマンスを披露し、今大会で大きな注目を集める存在となっている。フランス戦では両軍最多の29点を挙げ、日本を金星直前まで導いた。敗戦後は「ポイントガードの僕がゲームをコントロールできず、勝てるゲームを落としてしまったのは自分の責任」と反省した上で、「目標が途絶えたわけではありません。次のブラジル戦ではこのフランス戦での経験を糧にして必ずベスト8という目標を達成したい」と前を向いた。

試合当日の日本時間午前11時頃、日本代表は公式Xアカウントにて八村塁のチーム離脱を発表。フランス戦で、2つのアンスポーツマンファウルにより第4クォーター序盤で退場となったものの、日本を救うシュートを何度も沈めて24点(シュート成功率62.5%)を記録したエースの負傷離脱は日本にとって大きすぎる痛手だ。それでも「まだ希望はある」と思わせてくれるほど、今の河村には期待感が持てる。それはこれまでの戦いを観てきた人なら、納得してくれるのではないだろうか。これ以上ない逆境で、172cmのポイントガードは日本を救う活躍を見せられるのか見ものだ。