強心臓の日本背泳ぎのホープ、初出場の竹原秀一が決勝届かず 入江陵介の後継者、男子200メートル背泳ぎ【パリ五輪】

AI要約

初出場の竹原秀一(東洋大)が準決勝で敗退し、ファイナル進出ならず。

入江陵介さんの後継者として期待される竹原は、自身の泳法を磨き五輪出場を果たした。

20歳の竹原は今後の躍進を目指し、次の世代を引っ張る意気込みを示している。

強心臓の日本背泳ぎのホープ、初出場の竹原秀一が決勝届かず 入江陵介の後継者、男子200メートル背泳ぎ【パリ五輪】

 ◆パリ五輪・競泳男子200メートル背泳ぎ(31日、ラデファンス・アリーナ)

 初出場の竹原秀一(東洋大)=福岡県宗像市出身=が準決勝に臨み、1分58秒03の全体15位にとどまり、準決勝での敗退が決まった。

 2012年ロンドン五輪の同種目で銀メダルを獲得するなど、長年日本の背泳ぎをけん引してきた入江陵介さんの後継者が、晴れ舞台でファイナルに届かなかった。

 水面から上半身が飛び出す独特のフォームが生む推進力が持ち味だが、昨夏の福岡世界選手権では準決勝で敗退した。世界の壁を感じるとともに、五輪への思いは募った。北島康介さんらを育てた東洋大の平井コーチの下で個性的な泳法の長所を維持しつつ、呼吸のリズムや細かいキックを強化し、自分の形を構築した。

 入江さんは幼少時からの憧れの存在でもある。2022、23年と日本選手権で連覇を達成しても「(入江)陵介さんの次がいない、次がいないと言われていた」。それでも代表選考会で勝ちきり、世代交代を印象づけたホープだ。「陵介さんの分まで、これから自分が引っ張っていくつもり」と話していた20歳は、今後の躍進を目指す。