柔道のきょうだい愛に感動 中島啓太がアスリート最高の舞台へ「自覚を持って」

AI要約

アマチュア日本代表として活躍してきた中島啓太がプロ転向後初の日の丸を背負ってパリ五輪のゴルフ競技に挑む。

中島は過去2年間の活躍により世界ランキングを上昇させ、日本勢2番手として代表入りを果たした。

五輪で金メダルを目指し、オリンピアンとして最高の舞台での戦いに臨む中島が大会に向けて意気込んでいる。

柔道のきょうだい愛に感動 中島啓太がアスリート最高の舞台へ「自覚を持って」

<パリ五輪 事前情報◇29日◇ル・ゴルフナショナル(フランス)◇7174ヤード・パー71>

アマチュア日本代表として長らく活躍してきた中島啓太が、プロ転向後初の日の丸を背負って戦う。現地時間8月1日に開幕する「パリ五輪」のゴルフ競技に出場する中島は、およそ2年ぶりのチーム“JAPAN”に気持ちが高ぶってきた。

「五輪でプレーできることに興奮しているし、日本代表に入ることができて光栄に思っている」。2015年から8年間、JGAナショナルチームのメンバーとして活躍した中島にとって、JAPANのユニホームに袖を通すことは大きな目標だった。

昨年は日本ツアーの賞金王に輝き、今年は欧州ツアーだ初優勝も達成。一気に世界ランキングを上げたことによって松山英樹に続く日本勢2番手として代表入りを決めた。「東京五輪」が行われた3年前はまだアマチュア。「(五輪は)意識していなかったし、思っていもいなかったので、その後の活動とか取り組みがよかったから戻ってこられたかなと思います」と、22年夏の「世界アマ」で一度プレー経験があるル・ゴルフナショナルに戻ってきた喜びを語る。

日体大出身の中島にとって、五輪は身近にあったもの。多くのオリンピアン、メダリストを輩出してきた同大出身者は、今回のパリ大会でも大活躍を見せている。大会前の公式会見に臨んだ中島は注目のオリンピアンを聞かれると、同大出身で柔道競技に出場した兄・一二三、妹・詩の阿部きょうだいの名を挙げた。

「阿部詩選手は残念ながら2回戦で負けてしまったんですけど、それをきょうだいの力でお兄ちゃんが金メダルを取ったところは感動しました」と、兄・一二三の2大会連続金メダルと妹・詩の涙に心を打たれたという。

今度はそんな感動や勇気を与える番だ。「自覚を持ってプレーしたい」とオリンピアンとして気を引き締める。「オリンピックで金メダルを取るというのはゴルファーである前にアスリートとして最高の舞台」と、表彰台を目指す戦いに気合を込めた。