体操日本女子、「やったるぞ!」円陣で気合5位で決勝進出 オーダーミスのハプニング動じず「(宮田)笙子ちゃんの思いも乗せて」【パリオリンピック】

AI要約

日本代表の体操女子団体が、ハプニングを乗り越えてパリ五輪の決勝に進出。

エースの宮田が喫煙・飲酒のため五輪出場を辞退し、オーダーミスのハプニングにも動じず、チームはスマイルでスタート。

チームは団結し、宮田への思いを込めて戦い、予想を上回る成績を収める。

体操日本女子、「やったるぞ!」円陣で気合5位で決勝進出 オーダーミスのハプニング動じず「(宮田)笙子ちゃんの思いも乗せて」【パリオリンピック】

◇28日 パリ五輪 体操女子団体総合

 体操女子の日本代表は、ハプニングを乗り越えて5位で決勝に駒を進めた。エースで主将だった宮田笙子(19)=順大=が喫煙、飲酒の発覚により、五輪出場を辞退。オーダーミスのハプニングにも動じず、大過失なしでスマイル発進した。

 「やったるぞ!」

 最年長19歳の牛奥小羽(日体大)が円陣で叫び、残りの3人が「オウ」と呼応した。だが、1種目目の段違い平行棒でいきなりのハプニング。直前の練習では2番手が岡村真(相好ク)、3番手が岸里奈(戸田市SC)だったが、登録が逆になっていた。エース宮田の離脱で直前まで演技順を模索、混乱から事務的なミスも発生した。

 だが、全員10代のZ世代ジャパンは動じない。満足な準備もなく急きょ2番手に繰り上がった岸がは「チェンジって言われて。そのまま…」と驚きつつもミスなくつないだ。その後も、大過失なく4種目を終え、予想を大きく上回る162・196点をマークした。

 そして、4人は宮田がモナコ合宿でチームメートに手渡していた髪留めをつけた。岡村は「(宮田)笙子ちゃんの思いも乗せてというか。5人で戦っているんだというのを見せるというか…。みんなで戦えたなと思います」と明かした。大会前の騒動、1種目目のハプニングも乗り越え、最高の幕開けとなった。(写真はAP)