五輪=「復活」バイルスが米国けん引、負傷再発で不安も 体操女子

AI要約

パリ五輪の体操女子予選で米国代表のシモーン・バイルスが復帰し、多くの観客から歓声を浴びる

バイルスの安定した演技により、米国は予選首位通過を果たす

バイルスは急きょ棄権した東京大会後、2年間の休養を経てパリ大会への出場を果たす

五輪=「復活」バイルスが米国けん引、負傷再発で不安も 体操女子

[パリ 28日 ロイター] - パリ五輪は28日、体操の女子予選を行い、前回の東京大会でメンタルヘルスの保護を理由に一部競技を棄権した米国代表のシモーン・バイルスが五輪復帰を果たして多くの観客から歓声と拍手を浴びた。

米国はバイルスの安定した演技などで、2位のイタリアを大きく引き離して予選首位で通過。中国、ブラジル、日本、カナダ、英国、ルーマニアも30日の決勝に駒を進めた。

2016年リオデジャネイロ大会で4冠を達成したバイルスは東京大会の団体決勝で一時的に平衡感覚を失う「ツイスティーズ」に襲われ、急きょ棄権。2年間の休養を経て競技に復帰し、チームメートやセラピストの支援も借りてパリ大会出場を実現した。

会場のベルシー・アリーナではトム・クルーズさんやレディー・ガガさんらセレブも観戦する中、バイルスは最初の平均台で2位と好発進。続く床ではトップとなったがやや不満な様子を見せた。

しかし、跳馬では得意技の「バイルス3」を決めて首位とし、個人総合では59.566点のトップで決勝に進出。2位のレベカ・アンドラデ(ブラジル)には1.866点差をつけた。

ただ、演技中に左ふくらはぎの負傷を再発。米国チームのテクニカルリードを務めるチェルシー・メメル氏は、けがの深刻さを判断するのは時期尚早だと語った。