中京大中京が7年ぶり29度目の夏の甲子園へ 東邦との名門校対決を制し昨年の雪辱 エース左腕・中井が力投 仲&神谷が3打点の活躍

AI要約

中京大中京が東邦を破り、7年ぶりに夏の甲子園出場を決めた。

試合の展開や選手の活躍を紹介。

中井遥次郎投手の奮闘や神谷倖士朗選手の活躍が光った。

中京大中京が7年ぶり29度目の夏の甲子園へ 東邦との名門校対決を制し昨年の雪辱 エース左腕・中井が力投 仲&神谷が3打点の活躍

■第106回全国高校野球選手権 愛知大会・決勝 中京大中京 7ー3 東邦 (28日 岡崎レッドダイヤモンドスタジアム)

中京大中京が東邦との決勝戦を制し、2017年以来7年ぶり29度目の夏の甲子園出場を決めた。全国最多173チームの頂点を決める愛知県大会の決勝戦は、夏の甲子園最多7度優勝の中京大中京と春の甲子園最多5度優勝の東邦という伝統校同士の対戦。決勝戦では過去9度の対戦で、中京大中京が5勝4敗と勝ち越していた。

試合は初回に先制を許すも、直後の攻撃で5番・仲健太郎(3年)の逆転適時二塁打で2-1。しかし2回に併殺間に同点を許す。それでも5回に、昨年決勝で2本塁打の山田頼旺(3年)の二塁打を起点に、仲のセンターへの犠飛で勝ち越すと、6回には1番・神谷倖士朗(3年)の適時打で4-2。投げては先発のエース左腕・中井遥次郎(3年)が8回に暴投で1点差に迫られるも、8回に神谷が左中間への2点適時二塁打などで3点を奪い7-3と突き放し試合を決めた。

先発は背番号「1」のエース左腕・中井遥次郎(3年)。昨年の決勝戦で先発も4回3失点(自責0)で負け投手となっていた。初回に先頭打者に安打を浴び、犠打で1死二塁のピンチ。3番・三浦天和(3年)に四球を与えると、4番・朝倉大空(2年)の打球は高く弾み、サードの頭上を越える左前適時打となり0-1。

だが直後の1回裏、相手エース・宇佐美敦斗(3年)に対し、1番・神谷倖士朗(3年)が死球で出塁すると、2死となるも4番・杉浦正悦(4年)が四球でつなぎ、5番・仲健太郎(3年)が左中間を破る逆転の2点適時打を放ち2-1。今大会無失点で勝ち上がってきた東邦から、初めて得点を奪う。

しかし2回に先頭打者に二塁打、さらに暴投と四球で無死一、三塁のピンチを背負うと、8番・高柳大治(3年)の二ゴロ併殺間に同点に追いつかれる。

2回の攻撃では先頭の8番・中井が右前安打を放ち、犠打で1死二塁とするも、1、2番が凡退。4回にも先頭の7番・福田心穏(3年)が中前安打、中井が犠打で1死二塁も、またも後続が倒れ勝ち越せず。

それでも5回に1死から、昨年惜しくも敗れた決勝で2年生ながら2本塁打の3番・山田頼旺(3年)が右中間フェンス手前の二塁打を放つと、杉浦が左前安打でつなぎ二、三塁。ここで初回に逆転打の仲がセンターへ犠飛を放ち3-2と勝ち越し。

投げては中井が3回から5回まで3イニング連続三者凡退と立ち直る。6回には先頭打者に安打を浴び、2回以来の走者を背負うと、犠打で1死二塁。ここで3、4番を迎えるも、速球を軸に冷静に打ち取り同点許さず。

すると直後の6回に、相手2番手・杉浦成海(3年)から、7番・福田が中前安打、中井が犠打、9番・松山侑樹が死球でつなぎ1死位、二塁。ここで1番・神谷が中前適時打を放ち4-2。

援護をもらった中井は7回に2死一、二塁と走者を溜めるも痛打は許さず。しかし8回に1死から死球、3番・三浦に左前安打で一、二塁。さらに三盗を許すと、2死からワイルドピッチで1点をかえされ4-3と1点差。さらに打者に四球を出し、2番手・田中太久哉(2年)に交代し、続く打者を見逃し三振に抑える。

直後の8回には1番・神谷のレフトへの2点適時二塁打、2番・岡部純陽(2年)のセンターオーバーの適時二塁打で3点を奪い7-3と突き放す。

迎えた最終9回は、田中が4点のリードを守り切り7年ぶり29度目の甲子園を決めた。

≪中京大中京 甲子園への道≫

3回戦 7-4 誉

4回戦 7-3 誠信

5回戦 7-0 名城大附属 7回コールド

準々決勝 6-5 名古屋たちばな

準決勝 7-0 日本福祉大付

決勝 7-3 東邦