ウクライナが戦争の惨状発信 パリ五輪で交流拠点開設

AI要約

ウクライナのスポーツ省がパリ五輪期間中にウクライナハウスを開設。ロシアの侵攻の惨状を訴えながら、自国の文化やスポーツについて発信。

ウクライナハウスでは、破壊された運動場の座席や子どもたちの絵を展示。代表的な料理や支援グッズも販売されている。

2022年の侵攻以降、ウクライナでは約520の運動施設が破壊され、500人近くが亡くなっている。パリ五輪には約140人の選手が参加。

 【パリ共同】ロシアの侵攻を受けるウクライナの青年スポーツ省は27日、パリ五輪開催期間中に選手やファンらが交流できる拠点「ウクライナハウス」をパリ市内に開設した。自国の文化を発信するほか、ロシアに破壊された運動場の座席を展示し、戦争の惨状も訴える。

 拠点のテーマは「勝利への意志」。ロシアの砲撃でぼろぼろになった東部ハリコフの運動場の観客用座席や、子どもたちが描いたスポーツに関する絵を展示した。ウクライナの代表的な料理やお菓子の写真を掲示し、支援グッズも販売する。

 ビドニー青年スポーツ相代行は報道陣に「文化だけでなく、ロシアの侵攻下でウクライナ人がどんな毎日を送っているのかも知ってほしい」と述べた。

 2022年2月の侵攻開始以降、ウクライナでは全土で約520の運動施設が破壊され、選手やコーチは500人近くが亡くなった。

 ウクライナはパリ五輪に、夏季五輪で同国過去最小規模の約140人の選手を派遣している。