池江璃花子、女子100バタで無念の準決勝敗退 「また戻ってきたい」

AI要約

池江の目は、赤かった。女子100メートルバタフライで、準決勝敗退。涙があふれた。

後半、持つ練習はやってきたが、最後の15メートルで伸びを欠いた。

苦悩が多かったが、復調の兆しが見えた。四年後のリベンジに向けての強い意志も芽生えた。

池江璃花子、女子100バタで無念の準決勝敗退 「また戻ってきたい」

池江の目は、赤かった。女子100メートルバタフライで、準決勝敗退。「こんな形で終わってしまったのは、ショック」と涙があふれた。

「後半、持つ練習はやってきた」と、前半から積極的に攻めた。50メートルを26秒36で折り返したが、最後の15メートルで伸びを欠いた。

ここ数年間、苦悩が多かった。昨年の杭州アジア大会。女子50メートルバタフライで銅メダルを獲得したが、複雑な思いを抱いていた。ライバルたちは、2018年大会6冠の池江が白血病を乗り越え、表彰台に立ったことをたたえた。一方の池江は、「海外の選手たちも、私のことをみんな知っているのに、こんな結果?みたいな。恥ずかしさがあった」と素直に喜べなかった。

復調の兆しが見えたのは、昨年10月に豪州に練習拠点を移してから。数々の強豪選手を育てたマイケル・ボール氏に師事。海外の解放感ある環境に身を置き、充実した練習を積んできた。

4年半前、闘病を経て退院時に狙いを定めたのは、パリ五輪だった。21年東京五輪では果たせなかった個人種目にも出場したが、満足していない。「決勝に残らないと、戦いは始まらない。スタート台には立てたけど、戦えずに終わってしまった」と唇をかんだ。

悔しさとともに、新たに強固な気持ちも芽生えた。「また4年後、リベンジしに戻ってきたい」(パリ 久保まりな)