「失礼ながら当初は五輪18人枠に値しないと」ブラジル人記者が謝罪…“勝てば決勝T”マリ戦予想先発は?「ケガのヒラカワの代わりに」

AI要約

パリ五輪男子サッカー日本代表がパラグアイ相手に5-0で圧勝し、最高のスタートを切った。

ブラジル人記者のチアゴ・ボンテンポ氏が、冷静な視点から試合を分析し、日本の実力を高く評価している。

日本代表の先発メンバーやパラグアイの戦力についても言及され、今後の試合展開に期待が高まっている。

「失礼ながら当初は五輪18人枠に値しないと」ブラジル人記者が謝罪…“勝てば決勝T”マリ戦予想先発は?「ケガのヒラカワの代わりに」

パラグアイ相手の5-0大勝発進。パリ五輪男子サッカー日本代表は最高のスタートを切った。相手選手の“悪質足踏み”などラフプレーに対しても冷静に戦ったチームの戦いぶりについて、日本のフットボール通で南米事情にも詳しいブラジル人記者チアゴ・ボンテンポ氏に率直な評価を聞いた。

「日本にとってこれ以上ない最高の内容であり、結果だった。しかし、前半途中からパラグアイが退場者を出したため、試合を優位に運べたことを忘れてはならない」

 ブラジルのフットボール・メディアきっての日本通であるチアゴ・ボンテンポ記者は、24日(日本時間25日未明)に行なわれたパリ五輪のフットボール男子D組のグループステージ(GS)第1節で日本がパラグアイに5-0と大勝したことを称賛しながらも、冷静な捉え方をしていた。

――大会前、このグループの力関係をどう考えていましたか? 

「日本がアジア王者、パラグアイが南米王者、マリがアフリカ第3代表、イスラエルが欧州ベスト4で、互いに拮抗した実力を持っている。初戦で対戦する強豪パラグアイ戦が最も重要と捉えていたが、今年3月に日本国内で1-3と完敗を喫したマリも要警戒だ。また、日本は昨年のU-20ワールドカップでイスラエルに1-2で敗れており、侮れない。イスラエルは、このチームから6人がパリ五輪に出場しているからね」

――パラグアイは、パリ五輪南米予選の決勝トーナメントでブラジルを1-0で倒し、アルゼンチンとも3-3で引き分けました。そのチームに、A代表常連のCBファビアン・バルブエノ(32)と経験豊かな元代表GKガティット・フェルナンデス(36)をオーバーエイジ(OA)として補強しました。

「近年、パラグアイはA代表が低迷しているが、パリ五輪南米予選では強かった。それだけに、国民から大きな期待をかけられ、2004年アテネ五輪の銀メダル以来の活躍を期待されていた」

――そんな期待値に反して、実際の試合展開は想像しなかったものになったかもしれません。さてそのパラグアイ戦、日本の先発メンバーをどう思いましたか? 

「概ね予想通りだった。今年4月から5月にかけて行なわれたU-23アジアカップを制覇した主要メンバーからMF松木玖生(※FC東京から移籍の可能性があるため招集外)とMF山田楓喜(東京ヴェルディ。バックアップメンバー)が抜けたが、U-23アジアカップに出場できなかったMF三戸舜介とFW斉藤光毅(いずれもスパルタ)が先発したのは妥当だった。

 唯一、CFに細谷真大(柏レイソル)と藤尾翔太(町田ゼルビア)のどちらを選ぶかが疑問だったが、大岩剛監督は右ウイングとしてもプレーできる藤尾を途中交代の選択肢として残し、細谷を選んだのだろう」