巨人・坂本勇人の“現状” 新助っ人台頭で脅かされる立場、専門家が懸念する課題

AI要約

巨人はDeNA戦に5-2で勝利し、新助っ人ココ・モンテスが初安打を放つ活躍を見せた。

野口寿浩氏はモンテスに期待を寄せ、坂本勇人の打撃不振も解説した。

坂本はヒットを放つも精彩を欠き、今後のチームでの立場が注目される。

巨人・坂本勇人の“現状” 新助っ人台頭で脅かされる立場、専門家が懸念する課題

■巨人 5ー2 DeNA(26日・横浜)

 セ・リーグ首位の巨人は26日、敵地・横浜スタジアムで、オールスター明け初戦のDeNA戦に5-2で勝利した。今月中旬に加入し、この日初めて出場選手登録されたココ・モンテス内野手が7回に代打で登場し、二塁打を放った。一方、打撃不振にあえぐ坂本勇人内野手は2回の第1打席でテキサス性の中前打を放ったものの、精彩を欠いている。今後2人の立場に大きな変動が起こるのだろうか。現役時代にヤクルト、日本ハムなど4球団で21年間捕手として活躍した野球評論家・野口寿浩氏が分析した。

 7回2死走者なし。比較的気楽な場面で、27歳の新助っ人が右打席に立った。DeNA先発アンドレ・ジャクソン投手が投じた初球の152キロをファウルし、2球目も内角高めの153キロに反応。やや押し込まれながら、打球は右翼線に落ち、モンテスは来日初打席を初安打で飾った。

 今季はロッキーズ傘下の3Aアルバカーキで64試合に出場し、打率.335、9本塁打、47打点の好成績。今月15日に入団会見を行い、巨人の2、3軍でも計5試合、打率.571(14打数8安打)、1本塁打、4打点と猛アピールしていた。

 野口氏は「初球から上手く速い球にタイミングを合わせてきました。変化球への対応はまだわかりませんが、強引なスイングをするタイプには見えません。本塁打はともかく、アベレージは結構残しそうな印象を受けました。巨人の首脳陣の目に『期待したくなる打者』と映ったのは間違いないと思います」と評した。

 一方、「6番・三塁」でスタメン出場した坂本は2回2死走者なしの第1打席で、ジャクソンの外角低めのチェンジアップをバットの先で拾い、中前へ落とすヒット。しかし、4回1死一塁の第2打席は、真ん中の152キロ速球に一邪飛。2-2の同点で迎えた6回1死一、二塁の勝ち越し機では、外角低めのチェンジアップに泳がされ、三ゴロ併殺に倒れた。8回2死二、三塁ではDeNA2番手の中川虎大投手から四球を選び、続く岸田行倫捕手の決勝二塁打につなげた。