【なでしこジャパン 1-2 スペイン|採点&寸評】初戦は“防戦一方”で逆転負け。直接FK弾、藤野の評価は...【パリ五輪】

AI要約

日本女子代表はパリ五輪グループステージ第1戦でU-23スペイン女子代表に1-2で敗戦した。藤野あおばの直接FKで先制するもスペインに逆転を許した。攻撃の糸口を見つけられず、冷静さを欠いたプレーが敗因となった。

スペインの個々の能力や連係面で上回られた他、奪った後の判断の遅さや守備のミスが露呈した試合。藤野あおばの直接FK弾は光る活躍だったが、守備陣も反省すべき点が多い。

日本女子代表は課題を明確にし、次戦に向けて改善を図る必要がある。

【なでしこジャパン 1-2 スペイン|採点&寸評】初戦は“防戦一方”で逆転負け。直接FK弾、藤野の評価は...【パリ五輪】

[パリ五輪GS第1戦]日本女子 1-2 スペイン女子/7月25日/スタッド・ドゥ・ラ・ボージョワール

 日本女子代表は現地7月25日、パリ五輪グループステージ第1戦でU-23スペイン女子代表とスタッド・ドゥ・ラ・ボージョワール(フランス・ナント)で対戦し、1-2で敗戦した。

 13分に藤野あおばが直接FKを決めて先手を取るも、徐々に主導権を握られ、防戦一方の展開となり22分に同点弾を献上。長い時間、タイスコアで耐えていたが、74分についに逆転を許し、初戦は黒星となった。

▼なでしこジャパンのチーム採点「5.5」

 序盤は日本が主導権を握り、幸先よく先制したが、徐々にスペインペースに。押し込まれる時間が続くなか、クリアするのが精いっぱいで、最後まで攻撃の糸口を見つけられないまま、90分を終えた。

 相手の個々の能力の高さ、連係面で上回られたのもあるが、日本の敗因は、奪った後の判断の遅さにも。この試合では冷静さを欠いていて、せっかくのカウンターのチャンスでも、簡単なパスミスが目立ち、攻撃に転じることができなかった。

 また、攻め込まれた時にどうしてもFWを含めた全員が引きすぎてしまい、いざボールを持っても前に受け手がおらず、ボール保持者が相手に囲まれて奪われ、再び守勢に回った。

 守備でも2失点目はボールに寄せられず。マリオナ・カルデンティを自由にしてしまった。攻守にわたって課題が露呈した試合に。

 直接FK弾の藤野あおばは及第点。途中までは粘り強く守っていたが、集中が続かず逆転を許した守備陣も低めの採点となった。

取材・文●手塚集斗(サッカーダイジェストWeb編集部)

※採点は10点満点で「6」を及第点とし、「0.5」刻みで評価。

※出場時間が15分未満の選手は原則採点なし。