【高校野球】熊本工が3年ぶり23度目の甲子園出場 古豪ではなく「少しでも強豪に近づけるように」

AI要約

熊本工が3年ぶり23度目の甲子園出場を決めた。初回に浦上雄宇遊撃手(2年)の右犠飛で先制し、3回・6回に追加点を挙げた。先発の山本凌雅投手(2年)が2失点で耐え抜き、チームを勝利に導いた。

広永大道投手の不在にも関わらず、熊本工業は強豪としての地位を確立する。先輩への敬意を忘れず、全国の強豪として戦いたいという意気込みを示した。

監督や選手たちは3年ぶりの甲子園出場を喜び、チームの勝利を称賛している。甲子園100周年にふさわしい健闘を見せた熊本工は、次なる舞台での活躍に期待がかかる。

【高校野球】熊本工が3年ぶり23度目の甲子園出場 古豪ではなく「少しでも強豪に近づけるように」

◆第106回全国高校野球選手権熊本大会 ▽決勝 熊本工6―2熊本国府(25日・リブワーク藤崎台球場)

 熊本工が3年ぶり23度目の甲子園出場を決めた。初回に浦上雄宇遊撃手(2年)の右犠飛で先制すると、3回に3点、6回に2点を追加し試合を優位に進めた。先発の山本凌雅投手(2年)が9回11安打を浴びながらも2失点でしのいで、チームを勝利に導いた。甲子園100周年の節目に、熊本県勢最多出場の強豪が23度目の聖地への切符を手にした。

 エース・広永大道投手(3年)のコンディション不良により、今大会は先発を任されていた山本は「(甲子園に行った)実感はあまりなかったが、スタンドやベンチを見たらみんな笑顔でいてくれたので、自分がやってきたことが間違いじゃなかったんだなって(思った)」とほおを緩めた。

 田島圭介監督は3年ぶりの甲子園出場に「ありがとうの一言です。チームで勝ち取った勝利」と笑顔を見せた。熊本工業は、近頃「古豪」と呼ばれることが多くなってきたと指揮官は言う。「数々の先輩方が偉大な記録、記憶を残してこられた」と先人への敬意を示しつつ、「全国で少しでも“強豪”に近づけるような戦いをしたい」と力強く宣言した。